いよいよ「長い腕」3部作もこれでオワリ。
「弔い花」 川崎草志著
内容(「BOOK」データベースより)
早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。
敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。
そんな中、町の歴史の暗部と呪いの因果を暴露した
本が出版され、ネットを中心に早瀬をバッシングする
風潮が広がっていく。正義の名の下に暴走する人々の
悪意。これも時を超え張り巡らされた呪いの連鎖なのか?
事件の陰に潜む元上司石丸の思惑とは?絡み合う
すべての謎が鮮やかに解き明かされる、怒涛の
書き下ろし完結編!
天才大工、近江敬次郎が末代まで長い腕をのばして
復讐を仕掛けたまがまがしい家。
本当にあるなら見てみたいところだ。
とくに今回は、木造建築についての薀蓄がたっぷり。
そうか~材料か。
木材に対してそこまで気をつけて建てることが
できるんだ。今の時代にはよほどお金をかけないと
無理だろうな。
そういえば、じいさまが生きていた頃は、地方まで
木材を探しに行っていたっけ。
とっても贅沢な建て方。
RCのほうがよっぽど簡単だ(笑)
ところで、今回はイマイチ出自がわからなかった石丸の
正体がわかる。
そんなに悲しい過去があったとは。
汐路に会わなければ運命はどう変わっていったのだろう?
ビミョウに遠近感が狂わされ、しかもわからないほどに反響する壁・・