この本、図書館で予約した時、たしか4~500番台
じゃなかったかなぁ・・・1年も待ったよ
「ナミヤ雑貨店の奇跡」 東野圭吾著
恐れ入りました
この本380ページあって、厚さが2.5センチもあるのだが
2日で読んじゃったよ。
ページめくる手が止まらないってこの事だ。
古き良き時代の雑貨店の親父・ナミヤ氏。
近所の子供にナヤミ雑貨店なんて茶化されながら
他愛ない悩み相談を楽しんでいた。
「どうやったら100点取れますか?」とか
「煙突ないけどサンタは来るか?」とか(笑)
これにトンチ話みたく、当意即妙に答えるのだ。
ちょっと、「生協の白石さん」思い出しちゃったね。
トコロがある日、深刻な悩みが届き、それをきっかけに
オヤジさんの真の悩み相談が始まる。
時代は現代と過去と入れ代わり立ち代わり。
物語はしかし、ナゼが現代のコソ泥グループが相談事に
かかわるトコロからはじまる。
いわゆる、過去から手紙が届き、こちらからも過去へ
手紙が送れちゃう、ちょっと定番化したモチーフ。
フィニィの「愛の手紙」とか、朱川湊人の「栞の恋」だね。
しかし、東野圭吾にかかると、またか~には決してならない。
なるほどそう来るか~。
それぞれのエピソードは、一見バラバラに見えてジツは
共通点がある。それは親父さんの悔いの残る過去に
ヒミツがあった。
この悩み相談は、壮大に過去に向けたラブレターなのだ。
ブコツなオヤジの切ない思いが、困った人たちを導き
悔いの残らない人生を歩ませる為に働く。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
魚屋ミュージシャンと、ビートルズ好きの夜逃げ少年の
話は良かった。思わず涙が出てしまった。
そうなんだよ~
ワタシも海賊版で見た映画「レット・イット・ビー」。
あの中の「Don't Let Me Down」は最高なんだ。
音楽があれば、修復できない人間関係だって超えるのだと
きっと思える。
現代の相談者とオヤジとの間に、ちょち不整合があるような気がするんだ。