本のしおりが好きなので、出かけた折に見つけると
もらったり買ったり。
文庫本にもともとついてるしおりにも、とってもいいのが
時々ある。
「世界から猫が消えたなら」 川村元気著
右側にあるのがついていたしおり。
この本を人に贈るとき使うらしい。解説に使い方も
書いてあった。
なかなかうまい商売をしてる(笑)
でも、贈答とかじゃなくて、ジブンとして何かが消えたら
どう思うか考えたりして面白かった。
作品は、齢30にして脳腫瘍で死の宣告を受けた「僕」
悪魔に、この世から何かを消したら1日寿命をのばして
あげる!といわれ・・・
という話。
う~ん、死ぬまでにしたい事ならどんどん挙げられるけど
何か消してたった1日か~
で、電話を消したり、映画や時計を消したり。
そのたび本当に大切だったものは何かを悟ってゆく僕。
もう映画化が決まっている作品だ。
主演が佐藤健ちゃんなので、そのつもりで読んだら
ピッタリはまってる
この小説は僕の一人語りなので、健ちゃんが語るって
いいじゃない
重要な登場ニャン物、猫のキャベツが、しゃべりだすと
剣心コトバになってるのもご愛嬌。~でござるよ~
ヒトとのかかわりがそんなに濃かったとは思えない
主人公だが、ジツは狭い人間関係の中であっても
深くかかわりあっていたのだと気づくところが
素晴らしい。
ジメジメした話にならず、淡々と進む中にも
空が青すぎて悲しい、みたいな寂しさが心にしみる。
・・・しっかし、元カノとみて夢中になった映画が
「ブエノスアイレス」って、渋過ぎね?(笑)
ゼンノスケが消えちゃったら寂しいなぁ・・たとえバーチャルでも