題名はこうですが・・
「大いなる眠り」
レイモンド・チャンドラー著
今回の読書はほぼ一気読み。
眠ったり気を失ったりはナシ!(笑)
なんたって、フィリップ・マーロウですもん。
今年の夏は、彼でもちきり。なんて素敵な探偵さん。
このマーロウは、ロンググッドバイよりは若い。
なので、熱血な感じが強くてイキが良くていいかも。
話もハードボイルドよりミステリー色が強いような。
自宅のベッドに、関係者の女が勝手に全裸で寝ている
のを見て、激しく自分の大事なものを汚されたと
思うくだりがある。
彼の孤独を愛する気持ちの深さを感じさせる場面だ。
青いって気もする(笑)・・・笑っちゃいけないか。
彼が車で通りすぎるデル・レイって、マリナ・デル・レイ
の事かな。30年ぐらい前に行ったことがある。
ヨットハーバーなので、レストランでシーフード食べた。
そのさらに数十年前にチャンドラーも通っていたのかな
と思うと、何も知らずに通り過ぎていたことがもったいなく
思う。
またロサンジェルスに行くことがあれば、感慨深い
気がする。マーロウの街、か。
翻訳は、村上春樹版。
もう初めから村上版で読んでいるので、昔の翻訳と
比較はできないが、古びた感じがないところがたぶん
最大のポイントだと思う。
結末は、アッと驚く展開に。ロンググッドバイみたいな、センチメンタル