なんだかね、赤塚不二夫・バカボンっぽいのを
想像したのだけど(笑)
「アサッテの人」 諏訪哲史著
・・ごめんなさい、全然違いました・・・
ん?でも、ちょち紙一重ってとこなのかなぁ。
作者の叔父は、小さい頃の吃音が原因で
言葉の響きやリズムに異常な関心を抱いている。
特に意味のあるコトバではなく、てゆうか言葉の
意味はどうでもよくて、口を出るときの快さとか
気持ちから出てくる言葉の音の響きとか、いづれ常人
にはちょっと理解してもらえないこだわりなのだ。
作者はそれを解明したいのか、ただ作品にしたかった
だけなのか、正直良くわからないのだけど。
それにしても面白いオジサンだ。
広い世の中には、きっと彼と趣味を同じくする人も
いたのではないかと思う。
実際、彼が魅かれるエレベーターの奇行子(笑)
みたいな人もいるし。誰しも知られたくない奇行の
ひとつやふたつあるよね。←ワタシだけ?
ワタシにしても、小さい頃「ブリキ」という言葉の響きで
何の関係もない菊の御紋を連想するという奇怪な
癖?があった。それと似てるかな。
笑ったのは、叔父が幼少から覚えていたという
お経。
ジツはワタシも小さい頃から諳んじていたものだった。
だからね、いるのよこんな人。
彼の不幸は、大切な理解者であった伴侶を亡くした事。
その後、こだわりは加速し、日常を逸脱することだった
はずの次元・アサッテの境界があいまいになって
しまう。
妻・朋子と末永く暮らしていたら、一つの研究として
大成していたかもしれない。
けなげに平面図も書いた、ポンパの舞を解説した
日記が、カナシク笑える