好敵手 | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

おそろしく見ごたえのある映画だった!


「RUSH」  ロン・ハワード監督



ラウダ役の俳優さんほんとに良く似てるぅ(笑)

ハントの奥さん役がDr.HOUSEのサーティーンでビックリ。



待ちきれなかったので、先行上映のチネチッタ

まで朝もはよから、G氏と出かける。


ワタシがF1を熱狂的に見ていたのは、

セナVSプロストの時代。

映画ではそれより前の世代の

ハントVSラウダのプライドと友情の物語。


面白いのが、エピソードがセナプロ時代とかぶる事。

アランプロストはラウダとほんとに良く似てる。

優勝した相手のレギュレーション違反を指摘して

失格にしたり、コンディションの悪いレースを中止に

しようと言い出したり。


プロストが始めではなかったんだ(笑) やなやつ~って

思ってた。


RUSHの時代のF1を見ていたら、ワタシも圧倒的に

プレイボーイでアグレッシヴに走るハントを応援して

いただろう。

映画ではニキ側の視点で描かれているし、ストイック

で理論的なニキの姿勢は、好感が持てるけど。


ラウダの事故は悪天候でのタイヤ交換合戦が大きな

原因になる。

沈着冷静なラウダが、タイヤ交換で先行したハントを

追って焦ったこともある。


昔も今もレインタイヤとスリックタイヤのどちらを選ぶ

のかって、めっちゃ大事で難しい。

そういやぁ、タイヤ交換で失敗したり、途中で

天気がくるくる変わって、ピットも選手も大混乱だったり

したよなぁ。


そんな中でも雨天走行時のセナは本当に神だった。

雨に強いレーサーっているんだよね。

富士スピードウェイ(あの頃は富士だったのだ。今

思うと興行的には天候が厳しすぎるサーキットだ)

のハントもきっと鬼神のような走りをしたのだろう。


刹那を楽しめるハント。奥さんを愛し、命を大切に思う

ラウダにはこんな走りはできない。


性格が全く違う二人だったからこその好敵手。


しかし、あの大事故からたった2戦を休んだだけで

戻ってきたラウダ。さすがのハントも敬意を払う。


はたして、最後はどちらが勝利したのか?


レースの迫力満点。実話だが、ドキュメンタリィでなく

ドラマにした意味は十分あった。

早くも今年一番になりそう。趣味の問題?(笑)


   ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


F1の世界ではどちらのタイプのレーサーも必要だと

思う。

命知らずの天才レーサーと、コンピューターとか

プロフェッサーとか呼ばれるような論理的なレーサーと。


その点で言うとシューマッハの時代は本当に不幸な

時代だったと思う。好敵手と呼ばれるような相手は

いないし、必然的にストーリィもない。

F1が性能テストの場みたいだった。


でもセナが死んでから、F1での死亡事故は起こって

いない。それはそれで、喜ぶべきことだと本当に思う。




どちらにしても、F1に物語と呼べる熱いものがあった

時代。

グランプリの夏が懐かしい。








エギゾーストノートを騒音としか思えないような人にはつらいかも。

でも、2人のレース場にしか成立しない友情が胸を打つ!感動