一気読みの快感
「下町ロケット」池井戸 潤著
半沢直樹で大騒ぎになる間から、ずーっと読みたいと
思っていた作品。
図書館で借りようと思っていたけど、下火になったかなー
という頃に半沢騒ぎ(笑)があって、またしても予約が
殺到・・・
このたび文庫が出たので、もう買っちゃえ~
てなわけで。
いやぁ、思った以上におもしろかった。遅読のワタシが
2日で読めた(笑)
しかも会社とか企業とか銀行とか、一番苦手な分野でさー。
ワタシみたいなヤツでもわかりやすく書いてくれている
のがポイントだ!
構造は半沢直樹とほぼ一緒。
中堅企業だけど、ロケットの部品で一流企業(三菱重工
ではないかと思われる)に先んじた特許を持っている
佃製作所。
大企業や銀行につぶされそうになっても、自社の部品で
ロケットを飛ばしたいという夢を曲げずに戦ってゆく
社長・佃とその社員たちの物語。
大きなものの圧力を知恵と情熱ではねのけてゆく姿は
半澤と重なる。
ムカシだったらこうゆう話は、もっと試練を課して、
こんなにスッキリ終わらせなかったかも。
今は現実がキビシすぎて、みんなの気持ちが
こんな結末を望んでいるからウケるんだね。
その辺のところ池井戸さん良くわかっていて、うまく
突いてくる。
まだまだ続く池井戸ブーム。多作のようなので他のものも
読んでみようかな~。