前作で終わりかと思ったが、しっかり戻ってきた
この二人
「まほろ駅前狂騒曲」 三浦しをん著
いつもの便利屋の日常が始まるのだが、今回は
事務所に行天の娘がやってくる。
母親が仕事で外国に行くため、預かる事になったのだ。
多田がしぶしぶ引き受けたのだが当然行天は怒り心頭。
って話。
子供を亡くしている多田は、はるといる事で癒されるが、
行天は自分が子供を虐待するのではないかと恐れ
拒絶する。
そこへアヤシイ無農薬野菜を作る団体と星君が
絡んできて・・・
結果、みんなが団子状態になってクライマックスへ
なだれ込んでゆく。
大騒ぎの体だが、物語はとってもやさしい。
多田のやってることは、おせっかいで自分の利に
ならない事ばかりだけど、この境遇でそれができる事に
感動する。
だれもがこうあって欲しいと願う方向へと頑張る。
相手が何を欲しているか考え、わかったらそれに
答えようとする。
それは行天だけでなく、星君にも岡さんにも感染し
エンディングへと向かう。
肝心の多田君がいつもよりシアワセそうだ。
行天が来る前の、多田の孤独なココロを思うと、
ここにいる限り、誰もが多田君のことを覚えていて
思い出してくれるのだということが、うれしい。
たとえ、いなくなる日がやってきても
覚えている誰かがいる限り滅んだりはしない。
しかしこのシリーズ、
この辺で終わっといたほうがいい気がしてきた(笑)
正月休みももう終わりか~ つまんね~