あれだけ大騒ぎをしておきながら、今頃になって
観ました~(笑)
「華麗なるギャツビー」
レオナルド・ディカプリオ主演
原作でも、ギャツビーの登場はなかなかやってこない。
その長い長いニック・キャラウェイの独白の間に
ワタシの中でギャツビーはいつの間にかレッドフォードに
なってしまい、レオ様が出てきたときは、思わず
「誰?」(笑)
いやあ、すんまへん
話の内容はわかっているし、あとはディテールとか
解釈の仕方だと思っていたが、これはDVDで良かった。
特典映像で、メイキングやカットした場面について
監督の解説があって、どこに重点を置いて描いたのか
が分かり、納得。
要は、デイジーとの悲恋とかギャツビーの悲運とかが
表立ってのハナシだけど、監督はニックとギャツビーの
友情を際立たせたかったとのこと。
それにはワタシも賛成!
ギャツビーはそれと気づかず死んでしまうが、多分
ニックは彼の初めての本当の友だったのではないかと
思うからだ。
でもそのために、ニックとジョーダンの恋愛と別れの
場面は削られてしまったらしい。残念だ
しかし、レオ様だと(ジャンゴの後だからか?)
ギャツビーの痛々しさとか哀れさとか、イマイチ感じ
づらい気はする。
ニック役のスパイダーマントビー・マグワイアは、ナイス!
いっぺんで好きになっちゃったよ。
この映画で一番は背景だ。
ニューヨークの街並みや、豪邸のたたずまい。
登場人物の衣装も、ブルックスやプラダを使って話題に
なった。
舞台裏をのぞいたら、建物外観や庭園はオーストラリア
でロケをしたり、ニューヨークや豪邸パーティのシーンは
CGを使ったり。おがげでとってもゴージャス!
あのクラシックカーでのチェイスもすごい迫力
ちょっと現実離れしていて、歴代の映画に比べると
かなり違った趣だ。
現代に生きる私たちに取ったら、多少の栄華も驚くほど
に思えないから、このくらいのデフォルメはいいかもしれない。
ギャツビーの極めた頂点と転落。
湖の対岸に見える緑の光は本当に物悲しく輝く。
ただし、ワタシはギャツビーの父が彼の少年時代の日記
を披露する場面が好きだ。
あの日記がギャツビーの本質を表しているのだ。
それがニックの悲しみをさらに深くすると感じるから
カットされた部分を残念に思う。