キョーフの女子が続いたので、ほのぼの路線に
走ってみた。
「平成大家族」 中島京子著
「小さいおうち」や、「女中譚」を書いた人ね。
またまた、女中モノかと思ったら、違った。
老老介護中の夫婦のところに、会社がつぶれて
路頭に迷ったムスメ一家と、離婚したもう一人の
ムスメが戻ってくる。
もともとヒッキーの長男もいて一気に家族が
増えてしまった緋田家の話。
とくだん変わったことが起きるわけでもなく、
変わった人がいるわけでもない。
緋田夫婦・姑のタケ(90歳)・長男(ヒッキー)・
長女夫婦と孫・次女(妊娠中)とお腹の子の父で
お笑い芸人・・
どの人も、これまでの生活をこのままでいいのか
自問自答しながら、ちょっとずつ自分を変えていく。
ジブンが喜んでいない生き方は、ベストに思えても
おもしろくない。そう思う。
平常が壊れることで、やりたかったことを思い出し、
本当の人生を送る為の努力を始めるのだ。
中でも、気になる存在はヒッキーの長男。
壊れやすいココロを守るための究極の選択だったのが
ひきこもり。
パソコンあったら、ほんとに生きて行けちゃう人
いるね、きっと。
便利だけど、日に当たらなくてもだいジョブなのかな~
歩けなくならないのかな~、心配。
彼がどうなるかが一番の関心事だったが、見事!
ヒッキーのまま伴侶を射止め、家を出るという
大逆転をやらかすのだ。
その方法は・・ここはこの本で一番面白いとこなので
書かないでおく(笑)
でも、結局はヒッキーのままなんだけど・・(爆)
めでたしめでたし。
あーなんか、癒された~