女子恐怖シリーズ | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

先日、W浅野の「抱きしめたい」を見ちゃって

なんか共感するところがあるかな~なんて

思ったけど・・・


やっぱ、ワタシは女子校ノリが苦手だ。

ムリムリ、だからバブルの頃のこのドラマ

見てないんだ~。



そんでも、この間のは市原隼人が可愛かったから、

ま、いっか。モックン出てたらなお良かったのにぃ。



で、これは女子校ノリの怖ーいお話。




「グロ


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テスク」  桐野夏生著


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東電OL殺人事件を思わせる事件が出てくるけど

内容は、そこが焦点ではない。


でも、エリートのOLがなんでこんな身を売る商売を

していたか、っていうその心理を想像する一つとしては

ありかなって思った。



小さなころから気持ち悪いほどの美人、ユリコと

その姉。姉と同級生でユリコを神格化する和恵。


この3人のそれぞれの一人称で物語は進む。

誰もが自分を正当化し、ウソをつく。信用できない話。

唯一、ユリコは率直に語っているように見えるが

それだって怪しい。


快楽の為に身を売るユリコ。

ジブンを昇華させるために娼婦となった和恵。

それをあざ笑う姉。



物語は姉から見た二人とそれぞれの手記が核と

なるのだけど、ワタシは中国人チャンの話が

一番面白かった。



貧しい中国の農村から逃げるように都会に出てきた

兄妹。運命に翻弄され、日本に密入国するが・・・

って、このくだりは凄かった。


しかもチャンの身の上話もまたウソがいっぱい混じってる。

この部分だけ書いたって十分面白い小説になった

気がすんだけど。


一緒に入れちゃうなんて、もったいないなぁ・・

っていうのが、今回の感想。


女子校時代の3人の話は、ほんとに嫌な感じだ。

ありそうなだけに、戦慄する。





ムカシの女子たち。・・・こわっ(笑)
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