美容室マスターの最近のイチオシ作品。
「カラスの親指」 道尾秀介著
お客さんに借りたら、チョー面白くて、ジブンでもう一回読みたくて
ブックオフで買ったんだって。
それで・・・借りちゃった
この本、装丁が面白くて、映画の宣伝用なのかこ~んなカバーに
なっている。
これをはがすと、冒頭の表紙カバーになる。つまり2重のカバー。
こってるね。あるイミ、これもだまし?(笑)
内容はというと・・
詐欺師のテツと相棒のタケさんのもとに、テツとわけアリの
女スリが同居することになったが、その姉と彼氏までが転がり込んで
くる。まひろ・やひろの姉妹に貫太郎。
一方、テツが詐欺師になる原因になったヤミ金のボス・ヒグチは、
組織を警察に売ったテツを許さず、命を狙う。
ヒグチがみんなにとっても敵であることに気づいた5人は、復讐のため
やつらをでっかい詐欺にかける事にする。
とまあ、こんなんだ。
伊坂幸太郎の「陽気なギャング~」みたいに、誰がだまされているのか
うっかりすると見逃しそう。それでもほとんど最後までなんとか
だまされずについて行ったつもりでいると・・
最後の数ページ。ガラっと物語の景色が変わる!
2回目の大ドンデンは見抜けなかったなぁ。途中、怪しい所はいくつも
あったのに~。
ありゃりゃ、やられた。
詐欺の手口自体は特筆すべきものでもなく、淡々と進むのだけど
これはねぇ。
素晴らしいです。