ボクシングジムでも、本の交換が始まり
先日OK兄さんに「一瞬の夏」を貸したのがきっかけで
代わりに貸してもらったのが
「空の拳」 角田光代著
著者もジムに通ってるんだね。めっちゃ雰囲気出てる。
ボクシングを見ていて、やってる選手の気持ちって
どんなだろう・・って思うわけ。
それで私も始めたけど、ジムにいると内側からの
ことが、ある程度見えてきて、ちょうどこの作品の
空也みたいな気持ちで選手達を眺めるようになる。
出版社に就職した空也は、文学系の花形編集部を
希望していたのに、閑職のボクシング雑誌の編集部に
配属されてしまう。
始めは抵抗があった空也だが、
ジムに通い、プロアマ素人などの練習生と交流する
うちに、彼らに引き込まれ、次第に深くのめりこんでゆく。
中でも、チャンピオンへの道を登り始めた立花に
ジブンの編集者としてのユメもかけて、その行方を
見つめるのだった。
あるあるが満載!
試合の様子も、早すぎて見えないパンチも。
試合前の選手の緊張感、ジムの空気。これは
失礼だけどお手柄だよな~。やってないとわからない。
OK兄さんの絶賛も納得。
ただ、物語の長さとテンポの悪さに後半ばてた。
長くても内容がしまってると、もっとマンゾクできるけど、
最後の方は冗長。
その方が未練たらしくて、事実っぽくていいのかなぁ・・。
なんだか中途半端な気がするんだよ、オワリが。
百田尚樹の「ボックス」を読んじゃったせいか、
もっと、ノーモーションの右ストレートみたく
スコーーーーーーンっと終わっちゃった方が
良かった気がするんだよね
それでも、ボクシングに生きる人たちの実際に
とっても迫っていて、良いと思います。
かれらが腕を伸ばすのが、
勝利の空(そら)への拳なのか
何もつかめず空(から)の拳になるのか・・
どんなにリスクが高くても、それでも彼らは
それをめざすのだ
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狂言回しの空也がときどきオカマ言葉になっちゃうのは
作者の角田さんがジブンでしゃべっちゃうから??
その気持ちちょっと分かる。
ワタシが目指してるのは、タイのオカマボクサーだから(笑)
バカにできないよ、ほんっと強いから。
(ワタシべつにオカマじゃないですけど(爆))