「隠れ家」からの帰り道、酔った頭で考えた
なんでいつも駅まで20分以上かかる道を
タクシーにも地下鉄にも乗らず歩いて帰るんだろう・・・
ほぼ人気のない住宅街をぬけて
大通りの交差点に出るとやっと酔った人々や
カップルや仕事帰りに携帯に何か文句を言いながら
歩いてる人。
駅に向かってだんだん人数が増えてくる。
面白いんだ。誘蛾灯みたいで。
自分は半分夢を見てるように、
ガンダムに乗って自動操縦で歩いてるカンジ。
音楽を聴きながら歩くと更にウツクシイ。
人の声は聞こえないし、映画の中にいる登場人物と
化している。
今日のお供は南佳孝。「ブルーズでも歌って」
答え。この道々が好きだから。
駅に近づき、人の数はもの凄くなる。光に迫っていく。
こんな短時間でシチュエーションは全然違う。
「隠れ家」と喧騒。
喧騒をぬけてしまえば、深夜の急行。
川を渡るまでは本当の夢の中。
ミッドナイト・エクスプレス。そこまでは旅人でいられる。
P.S 七龍さん、旅を楽しんでますか