パブリカ(バン/トラック)から派生したキャブオーバー型のミニトラック、ミニエースは’67年(S42)にデビュー。
デビュー当時の’67年10月版より(低床一方開き車のみ)
当時の商用車らしく、余計な装飾のないシンプルな顔付き。その分ヘッドライトの存在感が大きく何とも愛らしいです。
積載能力は軽トラより僅かに上回る500kg積ですが、荷台サイズは現行の軽トラとほとんど変わりません。
2人乗りというのもこれまた同じ・・・
エンジンはパブリカ系の空冷2気筒・OHV800ccの水平対向式(2U-B型)。
『ハイウェイでみじめな思いをせずにすむ・・・』はいいですが、36psというスペックは残念ながら現行の軽トラに完全敗北です(笑)
マイナーチェンジ後の’69年(S44)9月版。バンと5ナンバーのコーチは前年に追加されました。
目立った所ではフロントガラス下のベンチレーターカバーの大型化、アンテナ下にサイドウィンカーが追加されました。
その他には助手席側にシートベルト&ヘッドレスト装備、4ウェイフラッシャー(ハザードランプ)新設、ランプの別系統ヒューズ化など・・・
幌付・鳥居付タイプはオプションではなく、バリエーションモデルだったようです。
再びマイチェンされた’71年(S46)年2月版。
ウィンカーレンズがオレンジになり、ベンチレーターカバーが変更(べンチレーター機能が廃止)された最終型。
家族がゆったり乗れる旧車で何欲しい?と聞かれれば「ミニエースコーチ!」と真っ先に答えますね~(笑)
空冷水平対向という特異な2U型エンジンは、パブリカに載せられなくなった後はほぼミニエース用になりましたが、’75年(S50)にミニエースが生産終了した後もマイクロバスのクーラー用補助エンジンとして生き長らえたというオモシロイ事実があります。
また、スポーツ800(ヨタハチ)とエンジンが共通な事から、エンジンスワップ用としてミニエースが標的になってしまうので現存数が少ないとか。
ええ、私だったらもちろん逆の事をしますけどね。