最近、また更新していませんでした。

豚インフルエンザのニュースがマスコミを賑わしていますが、少し騒ぎすぎです。

メキシコでは多くの死者がでましたが、貧しくて医者に罹れなかったり、インフルエンザの情報が伝わらなかったためです。


前置きが長くなりましたが、今日私が書こうと思ったのは、派遣切りのことです。

おととい、GDPが年率に換算すると15%のマイナスになるとの発表がありました。

そんな中で、国会では補正予算の審議が行われていますが、厳しい雇用情勢をどうするか、という問題は、あまり話し合われていないようです。

派遣村でブログを検索していたら、新党日本の田中康夫代表の発言を見つけました。

ちょっと長いですが紹介します。

        2009/01/19(月) 「派遣村からの提言」会議

 新党日本代表の田中康夫です。
 
私達の新党日本は、社会的公正と経済的自由を同時に達成し、混迷する日本に再びダイナミズム=躍動感を取り戻すことを党是に掲げています。おそらくは他の野党の方々、大きな組織や団体が背後に控えている方々とは異なりますので、いささか異なる視点からお話しをしたいと思います。
 私は先程、湯浅誠さんが大変冷静におっしゃった、村に集った、村にすがるかのようにいらっしゃった500人の方々だけの問題ではないのだという指摘を、先週発売の「週刊文春」がグラビヤ・ページで「若手ホームレス11人の肖像」と題して、紹介していた写真とインタヴューを皆さんもご覧になったかも知れませんが、多くの方々が、例えば山道の分かれ道で、たまたま二つあって、隣の道を選んだが為に全く違う人生になってしまっているという不条理を、ジャーナリズムとして大変に鋭く捉えていたことを思い出します。
 新党日本も政党助成金を頂戴している小さい政党でございますので今回、派遣切りに遭った、あるいは内定取り消しに遭った方を対象に、「緊急雇用応援プログラム」という形で、職員を採用することにしました。大変に多くの方のご応募を頂きまして、近く採用を決定させていただきます。ですから私は、是非、他の野党の方々もですね、まずは“隗より始めよ”で、そうした対応を行って頂ければと願っています。政府と企業が行えばよいのだ、という一方的な物言いだけでは、大きな政府論に繋がっていくと私は思っています。
 共同通信に「自動車絶望工場」をお書きになった鎌田慧さんが大変に鋭い意見を寄稿していまして、なぜ多くの宗教団体が宗教施設を提供しないのだろうか。もっと言えばなぜ連合は、総評会館を、あるいは自治労や日教組は多くの施設があるのに、そこにおいて建物を開放することも、炊き出しを行うことも、組織として出来ていないではないか、ということをおっしゃっていました。
 実は、昨日の民主党の大会では少しオブラートに包んで、私、発言させていただきましたが、現在の政権はわずか18%の支持率ですので、国民から信任されていないと言われています。しかし、全ての方々は働く勤労者であるにも拘わらず、残念ながら現在の日本においては、連合或いは全労連(日本共産党系)、あるいは全労協(旧日本社会党左派系)を含めたですね。労働組合の加入率も、奇しくも内閣支持率と同じ18%に過ぎません。すなわちこのことは、批判を恐れず申し上げればですね。労働組合というものも、労働される方々から信任を必ずしも受けていないということです。
しかし、これはピンチを、今こそ私はですね、チャンスに変えていただくべき時であろうと思います。従いまして、今回のご提言、或いは、先の国会決議というものも、政府と企業だけが行えばよいということでは問題は解決していかない。このように新党日本は考えています。
 こうしたなか、手前味噌ではありますが、実は私、長野県で知事をしていました時に、多くのブラジル国籍の方々が働いてました。こうした方々が雇用を切られる、あるいはこうした方々のお子さんが学校に行くことが困難だということに関してですね。地元のですね、多く雇用されている企業の方、そして県と、そしてまた心ある方。残念ながらその時、労働組合の方からはご賛同いただけませんでしたが。こうした方々と一緒にファンドを創ってですね、こうした方々のお子さんの就労支援、あるいは解雇された方々を支援することを行わせていただきました。ですから、これは皆さんが今回ご提言になっていることと同様であろうかと思います。そうしたセーフティーネットというものはですね。真の意味で皆によって築かなければならないと思っていますので、私どももできる範囲で、一生懸命、先ほど申し上げた形のみならず行いたいと思いますから、是非、今回、労働組合や他の政党の方も、これはピンチをチャンスに変える時なのだと、皆のためにと、という意識で行っていただければと思います。
 本当に、私、重ねて湯浅誠さんをはじめとする方々がタフな、純粋な思いで行動力をされていることに改めて敬意を表したいと思います。以上です。
http://www.love-nippon.com/hatugen.htm#01

この発言で同感したのは、なぜ多くの宗教団体が、路頭に迷っている派遣切りの人を救わないのかという点です。

炊き出しをやっているのは、だいたいキリスト教の団体や教会です。

なぜ、仏教の団体や国会議員を多くだしているある団体はそういうことをしないのでしょうか。

また、労働組合もあまり積極的ではありません。

まぁ、それぞれいろいろな考え方があると思いますが、今のように、経済状況が厳しい時は、助け合いの気持ちが大切だと思います。