さあて、参りましたよ…

キャラクターの魅力 その1 … ラプンツェル


「いや…そもそもよく知らない…

なんて!
人が居るかもしれないので、いちよ…どういったキャラクターなのか、
ご紹介しましょう!


ラプンツェル

好奇心旺盛で愛らしい18歳の少女。
小さい時から”お母様”のゴーテルに「外の世界は危険で怖い所だ」と教えられており、外に出る事を禁じられている。
以来ずっと、森の奥の高い塔の中で生活をしてきたが、それ故に、多趣味
主に読書や料理、裁縫、ギター、運動等をして日々、過ごしている
特に好きなのは絵を描く事で、部屋の中は彼女の描いた絵で一杯。

一方で、塔の外の世界に夢を馳せ、幼いころからずっと自分の誕生日だけに上がる、「謎の灯りを見に行くことが夢。
その事をゴーテルに相談するが、受け入れられず、たまたま塔に迷い込んで来た泥棒、フリン・ライダーに(半ば脅して、無理やり)協力してもらい、塔の外の世界に踏み出す。


(この先ネタバレ注意!)


本当は王国のプリンセスである。
ラプンツェルを妊娠中に瀕死の重病だったお妃様本当のお母様)の病気を癒した魔法の力を持つ「太陽の花の力を受け継いでいて、輝くブロンド色の髪で産まれてきた。
その髪には傷を癒し、若返る力がある。
その為、太陽の花」を独り占めしていたゴーテルにその力を見抜かれ、産まれて間もなくさらわれてしまった


…とまあ、長々説明した訳ですが、
これだけでは、ラプンツェル魅力今までのプリンセスと明確にどこが違っていて等身大なのか不明でしょう?

それでは、何故、ラプンツェルは日米ともに大人気なのか?
何故、他のプリンセスとは違うのか?
ラプンツェルの魅力を解剖していきましょう!

まず、
歳の割に大人びておらず、幼い感じで可愛いが挙げられます!


御年、18歳!

これ、この年齢設定自体、私には驚きなんですよね!
だって、いわゆる「ディズニープリンセス」中、年齢の分かるプリンセスとして
一番、歳がいってるんですよ

因みに、

【白雪姫】

年齢 12歳

大人っぽ とても12歳には見えん 昔の12歳はこんなに美しかったのかな
でも、場面によって少女らしい表情もしているんですよ。
やっぱり、ディズニーのキャラクター作りは1作目から息づいてますよね。

【シンデレラ】

年齢 不明(15歳以上)

20歳近いんじゃないか…ってくらい、美人で大人っぽいシンデレラ
それにしても「年頃」だから、白雪姫より女性らしいですね。
継母達が妬むのも分かる様な綺麗さです。本当。

【オーロラ姫】(眠れる森の美女)
 
年齢 16歳

この人、ラプンツェルより年下ですよ ひぃい オーロラ姫って骨格からして美人すぎ
因みに、アニメーター達がこぞって最高のプリンセスというのは彼女の事。
これ、1959年のアニメですよ このデザインセンスがです。

【アリエル】(リトル・マーメイド)
 
年齢 16歳

原作であるアンデルセンの「人魚姫」15歳という設定だけど、何故か16歳のアリエル。
それにしても、オーロラ姫と同い年って…。確かに大人っぽい顔する時もあるんだけどね。
基本、可愛いイメージを持ってる人が多いのでは。

【ベル】(美女と野獣)

年齢 15歳

意外とアリエルより年下とかいう…。パリジェンヌはどこか違うというのか…
余談ですが、アニメーターにベルの描き方を記した設定資料(?)を見ると、黄金比の様な線が描いてあるんです。全身オーロラ姫みたいに骨格美人に設定してるのかな?

【ジャスミン】(アラジン)
 
年齢 不明(15歳以上)

いや~…エキゾチックビューティーって、ジャスミンの為にあるような言葉な気がする…
眉毛太くても綺麗だなんて…ズルいな…。 羨ましい限りですよ…。腰のくびれも素晴らしいし…。それにしても、切れ長な目飾りにも負けない美人さんだ。

【ティアナ】(プリンセスと魔法のキス)

年齢 不明(15歳以上)

知ってる人少ないかな?黒人プリンセスのティアナ
仕事の掛け持ちをしてしっかりお金を貯め、自分と父の夢であるレストラン経営という、しっかり者かつ、自立した女性。でも大人っぽ過ぎず、大きな目とえくぼが可愛いです。

こう見ていくと、今までのプリンセスって、やっぱり「アメリカ」っぽい感じがする様な…。
それに比べてラプンツェルって、日本の漫画とかアニメに通ずる、大きい目で、デフォルメされた外観をしている様に見えませんか?

こちらは、コンセプトアート
 
ちょっと日本の漫画チック?

そして、デフォルメされた外観とは違い、性格は他のプリンセスに比べて、等身大な感じです。

初期の3人のプリンセス白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫)は、
プリンセスらしい性格描写で、愛らしく、また”おちゃめ”な所も、完璧な女性が見せる、一種のスパイスの様な利かせ方をしている感じが私はします。

ディズニー黄金期のプリンセス3人アリエル、ベル、ジャスミン)は、現代女性らしく、自立心があり、自分個人の主張を存分に出している感じです。なんか歴史的に女性が強くなった瞬間ですね。
後、先に述べた3人より、さらに自立心と独立心があるティアナ。もう、彼女は大人の女性的なしっかり現実味を帯びた夢を持って、その夢に向かって前進しています。
自分個人が出ている点は、ラプンツェルも共通しますが、自立心はと言えば、物語の冒頭の頃は特にですが、あまり無いといえます。
おまけに彼女たちの場合は、あまり頼りにならないプリンスエリック自分を助けた美しい歌声の美女しか探していない野獣…自我の強すぎで変身させられそれを嘆くばかりアラジン…泥棒で自分に自信を持てず王子に変身して求婚ナヴィーン王子…影の男に騙され、カエルにされた挙句、道楽主義を止めない)を引っ張り、導くタイプです。

その点、ラプンツェルは確かに、フリンユージーン)を引っ張る所もありますが、そこはフリンが逆に引っ張る場合もあるので少し違う感じがします。

そして、ラプンツェルの場合自分の行動が正しいかどうか迷う面今までのプリンセスと違った一面

アリエルは自分の夢、「人間の世界に行く」事を断固反対する父親にかなり反発しています。
こっそり、人間世界の物を集めたり、禁じられているのに海の上に行く、人と接触する。挙句、魔女とまで無謀な取引をします。
ベルも、聡明な性格で、自分が正しいと思う事に忠実です。父親を守るために人質になったり、大嫌いなガストンからの求婚は断固拒否。野獣に怒鳴られても、自分が正しいという主張を曲げません
ジャスミン、彼女も自立した精神を持っていて、金目当ての求婚にうんざり。自分のペットを使って追い返し、国の法律である誕生日までの結婚も「愛がなきゃ嫌」と跳ね返します。町でお忍びで出かけた名も知らない青年(アラジン)を愛し、その想いを貫きます。

しかし、ラプンツェルは「空の灯りを見に行く」という自分の夢”お母様”意見に反する事で、その事にずっと悩み続けます
いくら自分が正しいと思っても、悩み不安になる時は誰しもあります。まして、親に反発するというのは、かなりの事。「自分の幸せを願う親」を裏切る行為だからです。
ラプンツェルの場合、実の母ではないし、髪の力が目的なので…本当は上記に当てはまりませんが…。

でも、よく笑い、よく泣き、自分の知らない世界を身を持って体験していくラプンツェルは、とても可愛らしく、決して、ウジウジした娘ではありません
時には、勇気を持って相手に立ち向かい、行動していきます

自分を守る人の居ない所で、奮闘し、学ぶラプンツェルを見ると、私達も彼女を応援したくなります

また、ユージーンにおちていく過程も、(いわゆるプリンセス・ストーリーの様なひとめぼれでもなく不自然さもないです。好きあっても居ない偶然出会ったが、全く共通でない目的の為に一緒に行動する。その過程命の危機に瀕した時、お互い、誰にも打ち明けたことない秘密を話し、そこから徐々に打ち解けあう…。次第に気持ちが通じていき自分にとって、大事なかけがえのない存在になっていく。だからこそ、最終的に自分の自由より相手の幸せを想い、行動することに発展していく。

見事です
ちょっと余談ですけど、って一緒に色々な危機的状態を乗り越えていこうとする過程で、相手と恋におちることが多いそうですよ。
(映画にも見られるパターン…「インディ・ジョーンズ」や「スター・ウォーズ」、先に述べた「プリンセスと魔法のキス」もこれに当てはまる)

初めての場所で、初めての経験をし、親に反発しつつも、時にそれを悔やみ、恋し、何も知らなかった少女から一人前の自立した女性に変わっていく…

まさに思春期の少女
といった感じですよね

長文、本当に失礼しましたが、
次回の「塔の上のラプンツェル」の魅力では、ラプンツェルの外観に焦点を置いて、

「塔の上のラプンツェル」の魅力☆ ~その2 ラプンツェル PART2~

をやりたいと思います。

でも、そっちを更新する前に、人形の記事を書く予定

交互期待