28冊目 リバー | かえる日記

かえる日記

たくさん出かけるぞ!

 

 

厚い!

重い!

656ページありました

 

なんでこんなに厚いのか?

上下巻にはならなかったのか?

 

と思いながら読んでましたが

結構止まらず一気読みに近い感じで読了

 

県をまたいでの事件

どうやら過去にも同じような事件があり、「合同調査」にて両県警は対立し結果的に事件は未解決

今回は?

過去と同じようにならないよう「共同捜査」を始める

既に退職した刑事

現職の刑事

それぞれの事件への想いと立場

 

被疑者

過去の事件で限りなく怪しかった人

今回の事件で目撃された特徴に合致し、過去の事件当時に現場にいた人

今回新たに被疑者となった人

 

それぞれが、それぞれの立場で「犯人」を追っていく

 

圧巻というしかないが、読後はすっきりした感じではなく

なんだかまだ事件の中にいるような感じ

解決というより、その過程にいるような

 

結構早めに真犯人の(内1人)見当はつくんだけど

その動機や経緯が全くわからなかった

というか、意外な展開が続いて事件のあらましは明らかになった

 

最後まで被害者の父・松岡さんがいい意味でも悪い意味でも印象に残った

「実際に家族が被害にあったやつではないと、この気持ちは理解できない」という言葉は本当だと思うけど

本当に迷惑な人だった

辛いだろうと思う気持ちより、家族にいたら最悪だという気持ちが勝った登場人物だった

 

このような登場人物に象徴されるように、人間って単純なのか複雑なのか、本当によくわからない

そんな感じではっきり結論づけた作品ではなかった

だけどそんな感じが、私たちの日常なんだろう