厚い!
重い!
656ページありました
なんでこんなに厚いのか?
上下巻にはならなかったのか?
と思いながら読んでましたが
結構止まらず一気読みに近い感じで読了
県をまたいでの事件
どうやら過去にも同じような事件があり、「合同調査」にて両県警は対立し結果的に事件は未解決
今回は?
過去と同じようにならないよう「共同捜査」を始める
既に退職した刑事
現職の刑事
それぞれの事件への想いと立場
被疑者
過去の事件で限りなく怪しかった人
今回の事件で目撃された特徴に合致し、過去の事件当時に現場にいた人
今回新たに被疑者となった人
それぞれが、それぞれの立場で「犯人」を追っていく
圧巻というしかないが、読後はすっきりした感じではなく
なんだかまだ事件の中にいるような感じ
解決というより、その過程にいるような
結構早めに真犯人の(内1人)見当はつくんだけど
その動機や経緯が全くわからなかった
というか、意外な展開が続いて事件のあらましは明らかになった
最後まで被害者の父・松岡さんがいい意味でも悪い意味でも印象に残った
「実際に家族が被害にあったやつではないと、この気持ちは理解できない」という言葉は本当だと思うけど
本当に迷惑な人だった
辛いだろうと思う気持ちより、家族にいたら最悪だという気持ちが勝った登場人物だった
このような登場人物に象徴されるように、人間って単純なのか複雑なのか、本当によくわからない
そんな感じではっきり結論づけた作品ではなかった
だけどそんな感じが、私たちの日常なんだろう