上達するって


意外と奥深いですよーって話です。


僕ら美容師の世界でも、スポーツの世界でも『上達する』ってとても大切。


『うまくいく』ことと『上達する』はちょっと違う。


例えばカット。


早く上達したければ、何をするか?


答えは、反復練習?


答えはノーです。


厳密には、反復練習は必要だけど、その前にやることがあるってこと。


そこを外していると繰り返しても、何回やっても3つのどれかが付きまとう。


① 出来るまで時間がかかる


② 毎回同じようにいかない


③ それしかできない


そういう経験ない? そういうスタッフいないですか?


要は、上達するには『量』より『質』です。


その『質』とは、上達する『コツ』や『基準』です。


『コツ』は、自分が思っていることと自分の動きをどう近づけるか?


カットラインを綺麗にしたい。フォルムを綺麗にしたい。


そんなこと思いながら練習しても上達しない。


なぜなら結果だから。


その結果の為に、何が必要なのか?


たとえば、算数で


答えが 2 


だけで問題解けますか?


そうすると、1+1の人、3-1の人、なかには100-98の人も出てくる。


仮に求めたことが1+1でも、100-98で答えを出す人もいる。


そのズレが上達の敵。


人間の素晴らしいところでもあり、恐いところでもあるのは、


ズレたまま、間違ったやり方でも、結果はいつか出るということ。


それが反復練習のスゴイところだし、素晴らしいところ。


ただし、結果が良くても思った通りじゃない。


だから、1つ出来ても、違う技術をすると、またたくさん反復練習しないといけない。


ズレてるから、それしかできない。応用が利かない。時間が経つと出来なくなる。


上達するために時間がどれだけあっても足りない。


思った通り、イメージ通りに体を動かすこと。


それを明確にして、練習する。


そこには、『基準』が必要。


たとえば、1センチ、5センチ、12センチを定規を使わずに、同じ長さの線を引けるか?


たとえば、15度、30度、120度を分度器を使わずに、同じ角度を書けるか?


意外とみんな出来ないですよ(笑)


うちでは、新人に全員書かせてますが、正確に書けた人は1人もいませんでした。


頭で思ったことを体で思った通りに動かす。

左右水平に肘を開いてカットするとき


本人は水平のつもりでも水平じゃない時があったり、


正面に立っているつもりで、正面でなかったり、


自分の中の基準を正確な基準に近付けていく


自分の中のズレに気づき、修正する。


勘違いしやすいのは、ズレたまま覚えた技術と正確な技術を身につけた上で自分なりに変えているもの。


この2つが大きな違いと差を生む。


上達には、まずやるべきことがある。


『想い』と『根性』(量的思考)だけじゃなく、『コツ』と『基準』(質的思考)


ちょっと視点を変えて取り組んでみたら上達が早まるかも。


『量』より『質』


正確には、『量』の前に『質』、『質』があっての『量』



自分が好きなことを早く上達させれたら最高ですね!


もしこのブログ題名で興味を持ち、読んでくれたなら、その時点で上達するチャンスがあるってこと。


だって、上達の根本は、『向上心』と『好奇心』ですから。


では、また。