先日、女優の森光子さんがお亡くなりになりました。



昭和を代表する大女優でした。



本当に晩年まで活躍している姿は、本当に素晴らしいと思いました。



その森光子さんの言葉で、印象に残っている言葉があります。



『 100回の稽古より、1回の本番 』


経験し、70年の女優人生を歩んできたからこそ、本当に重みがあります。
美容師としても、とても共感できます。



練習は、繰り返せば繰り返すほど、技術が付き、能力が付き、理解が深まり、自信が持てる。



だから練習は、とても大切。



でも、練習だけでは永遠に掴めないことが沢山ある。



第一にリアルな経験。



真の真剣さ。



臨機応変な対応。



相手の反応。



そして、気づき。



本番という緊張感の中で、自分が持てるモノを出すというのは、100回の練習以上の価値ある、それ以上の成長が出来る。


裏を返せば、1回の本番の為に100回の練習では、足りていないということにもなる。



だから、もっともっと努力が必要。



稽古と本番のバランス。



稽古は本番の為にある。 稽古のための稽古になったら、それはいつまでも本番の実力が出ない。




ある程度まで、努力を惜しまず、練習したら必ず、1度本番を経験する。



その繰り返しが、練習以上に人を成長させる。



そう思えば本番は、



今まで以上に真剣に。



今まで以上に集中して。



今まで以上に吸収する。



それがその人の成長に繋がり、



結果、お客様の喜ぶ姿が増える。



美容師は、美容技術を覚えるために練習しているのではなく、



覚えた美容技術を使って、お客様に喜んでもらえる仕事をするために練習をしている。



あらためて、考えさせられますね。



そして、森さんは1つの舞台で2000回達成など、数々の偉業を創ってきた方。



100回の稽古より、1回の本番。



てことは、2000回の本番×100回の稽古で、200000回以上の成長の機会!!



しかも1つの舞台で!!



やっぱり、凄い人でした。



こういう方からの教えは、誰かが受け継いでいかないとですね。



微力ながら、僕も精進します。