宮城県亘理町というところに復旧ボランティアとして行ってきました。

亘理町に行った理由は、ボランティアセンターに問い合わせしていたのですが、どこも話し中や繋がらない状態で時期を見ようと考えていたときに亘理町から折り返しの電話が着信をみてかかってきました。とにかく来ていただけるなら助けて欲しいというお話を聞き、今回向かいました。

最初は、カットボランティアを検討していましたが、本当に被災地が望んでいるものなのか、また、地元の美容師さんたちにとって邪魔にならないだろうかと考え、とにかく考えている時間が合ったら行動に移そうと、現地に向かいました。

最初は、ひとりで行くつもりでしたが、2名のスタッフが自分も休みの日だから連れて行って欲しいと言うことで3名になりました。

主に住宅の泥かきと失われた写真の復旧作業がメインのボランティア活動でした。

一見何事もなかったような町も、あるところから一変し、本当に言葉に表し様のない風景が広がっていました。

テレビでは、がれきの様に見える全てのものが、被災地のみなさんにとっては、全て思い出の大切な品であるということを実際に見て思いました。

民家の床下の泥かきをしに行ったのですが、ボランティアはチーム体制で活動していて、様々な地方の人、アメリカから仕事を辞めて助けに来た人、台湾から日本のために助けに来た人、本当に色んな人の思いが集まり、なんとか復旧しようと努力していました。

そんな勇士が15名くらいいても、一軒の家で2,3日で泥をかくのがやっとの状況でした。

その家の方が言っていましたが、2年くらいの間に全て植物は枯れてしまうのだそうです。その家の桜も満開の状態のまま、花開いたまま枯れてしまっていました。

海水の混ざった泥は、見えない二次災害を生んでいました。

時間が限られていて、対して力になれなかったかもしれないけど、少しでも余裕があるなら助けに行くべきだと強く思いました。

津波のひどかったところは、2ヶ月経ってもまだ手つかずの状態です。

自衛隊、消防、警察、ボランティア。。。まだまだ手が足りないことを実感しました。

もっとみんなで被災した方に寄り添いましょう。

募金、義援金も本当に大切ですが、被災地を元の住める状態に1日も早く戻すことが何よりも大切だと思います。

これだけの状況になってもやっぱりここが良い、住みたいと言う人が本当に多い。

失われた風景や人もしっかり地元の人の心には残っている。僕らはそれを大事にしなければならない。

特に写真の復旧作業もとても必要で、震災で流されてしまった人の中には、震災遺児と言われる子供たちがいて、その子たちは、家も思い出も両親も全て一遍になくしてしまった子供たちがいます。

せめて全てを失ったままではなく、両親の写真や思い出の写真を1枚でも見つけてあげたい。

とにかく、まだまだボランティアは必要です。

もう1度、私たちに出来ることを真剣に考えましょう。

写真は、2ヶ月経ってもまだこの状況で現状を把握して、少しでも足を運んで欲しいと言う気持ちであえて載せさせていただきました。

$ココロノコエ