罪悪感を返せ | 紫苑の徒然日記

紫苑の徒然日記

育児を中心に、日頃感じることを気ままに。

娘は一人っ子なので、今まで、嗜好品の類いについて、比較的何でも与えていた自覚があります。
夫も私も兄弟の第一子だったためか、はたまた親の教育方針か、とにかくあまり買ってもらえませんでした。
そのためか、夫は今後も今までと同じように娘に買い与えることに強い難色を示しています。

先日も、娘に聞こえる場所で夫が「またプリキュア買うのか?去年たくさん買っただろ。買いすぎだ」とぼやいていました。
それを聞いた娘が「だってムスメは1人ぼっちじゃん。寂しいんだよ」と反論。
思わず私の胸が抉られました。

私も夫も兄弟の中で育ったので、もう1人欲しいなと思ったこともありました。
でも、娘1人を育てるので精一杯、満身創痍でいつも疲れはてていた私からは、
もう1人育てるための気力は削がれていく一方でした。
娘が3歳になる頃には、完全に一人っ子で育てる方向に気持ちを切り替えていました。
親の都合だと言われればそれまでだけど、でも。

娘に言ってみました。
お母さんはね、ムスメのことをいっぱいギューッとしたいんだよ。
弟や妹がいたら、お母さんはムスメのことだけをギューッとはしてあげられないよ。
オモチャやお菓子だって、ムスメの物だけを買うわけにはいかなくなるよ。
それでも、ムスメは弟や妹がいたらいいなって思うのかな?

そしたら、手の平を返すように「弟も妹もいらなーい」ですって。
即物的な子どもに対して、卑怯な手を使ったかもしれません。
それにしてもいともあっさりはっきりくっきり態度を変えたので、思わず笑ってしまいました。

これからも、一人っ子にしてしまったことを悔やんだり悩んだりする日がくるかもしれません。
でも、私が責任をもって育てることができるのは1人だけなんだと、自分のキャパシティと何度も向き合って決めました。
娘に何度聞かれても、ちゃんと胸を張って答えていきたいなと思います。