観ました | 紫苑の徒然日記

紫苑の徒然日記

育児を中心に、日頃感じることを気ままに。

昨年の今頃、驚きの大ヒットと共に数々の記録を打ち立てた映画『君の名は』。

公開当時は1歳だった娘。今以上に母への執着が強く、母の姿が見えないと泣くことが多々あったので、「娘を泣かせてまで行くほどではないかな」と映画館では観ませんでした。
ブルーレイ発売をのんびり待っていましたが、このたび晴れてブルーレイ発売となり、夫がレンタルしてきたので一緒に観ました。

借りてきたその日の夜と、翌日、返却直前の2回観ました。
1回目は、ストーリーを辿るのに精一杯でした。ストーリーの進行がテンポ良すぎて、数々の伏線が散りばめられていることは分かっても、それがどこでどのように回収されているのか、伏線同士の繋がりもよく理解できませんでした。
さっぱり分からなくて夫を質問攻めにしたりもしましたが、「そんなに深く考えなくても」とかわされ、消化不良の気持ちを味わいました。
2回目は大まかな進行が頭に入っていたので、散りばめられた伏線の大半は理解できたと思います。

何にせよ、とにかく映像が美しかったです。
これは映画館で観る価値があったなぁと今更ながら後悔。映画館で観た知人が絶賛していたのも頷けます。
「ブルーレイだからDVDより映像は綺麗」とは夫の言葉ですが、それにしても風景の美しさといったら。
未だに未消化な部分はありますが、ストーリーも良くできていると思います。

ただ、私は宮崎駿監督の作品と共に育ってきたような世代なので、描き方が宮崎作品に似ているなぁと感じることもしばしば。
特に、テーマの核をなす「星が降る」シーンは『ハウルの動く城』でハウルがカルシファーと契約するあの夜の星が降る光景にそっくりだと思ったし、
男性主人公「タキ」が事の真相に辿り着く辺りの不思議空間も『ハウルの動く城』でソフィーが事を知る朝焼けのシーンに酷似しているなぁと感じました。
「黄昏時」とか「あの世とこの世の堺」のような表現は『千と千尋の神隠し』を思わせますし、女性主人公「みつは」の家業である神社のご神体がある場所は『もののけ姫』の「シシ神の森」と『千と千尋の神隠し』を足して割ったみたいだなぁと感じました。
こうなると、女の子が髪型を変えたのも「新海監督、お前も(その髪型が好きなの)か!!」と思えてきたり。
まぁ、映画館で観るといえば専ら宮崎駿作品といった偏った映画歴を持つ身なので、この辺りは私の偏見だとは思います。

本当に細部まで理解するには、あと2回は観なくてはいけないかなと感じます。
いっそ買ってしまおうかとも思うのですが、元来の性格で「手元にあることに安心してしまい、結果封も開けていない」作品がいくつも眠っている現状を鑑みると、買ってもきっと見ずに終わるかなとも思ったり。
テレビで放送されるとしても、この長さをノーカットで放送は難しいかな?どうせならノーカットで見たいけどなぁ…と悶々。
しばらく、悩む時期が続きそうです。