友人からのお誘いで、、、、とある集まりに出かけていったら、、、その集まりで、聖路加国際病院の乳腺外科部長の山内先生にお会いしました。。


その集まりは、ごくごく個人的な、、集まりだったので、、、まさかそこで乳がんの医師にお会いする、、とは思っておらず、、、非常に驚きました。山内先生は、乳がん界ではとても有名な先生だし、、、思い切って話しかけてみました。私も3月に手術をした乳がんサバイバーです、、と話したら、手術が済んだこと自体を、すごく祝って、ねぎらってくれました。


  私が首に不思議のメダイをつけていたので、、カトリックなのか?と訊かれたので、そうですと話したら、それもまた笑顔で、受け止めてくれました。


   山内先生は、「一人一人の患者さんの背景や物語を受け止めた治療が求められている」、、というようなお話しを、されていました。。


  うーむ、、それは正しいし、、もちろんそうだと思うのですが、、。 


  そうはいっても、、先生みたいに、たくさんの患者さんを抱えていたら、、一人一人の患者さんの背景や物語を把握するのは無理ではないか、、、と思いました。やっぱり、、「これまでの統計学から見て、あなたにはこれ、あなたにはこっち、、」、そうならざるを得ないのが現代医学だと思います。一人一人の物語は、統計学には永久に出てこないまま、、そうやって治療していくしかないんだな、、と思います。


    私の乳がんの物語も、、、統計学には決して出てこない。。。

   
   よく、、標準治療以外の治療を選択する患者さんを批判する医師がいますが、、、標準治療が効く効かない、代替医療が効く効かない、、という治療効果、あるいは金銭面での詐欺的側面から論じられたりしますが、、この問題は、そういう問題だけではないのではないか、、、と山内先生の話を聞いて思いました。


   おそらく、、代替治療を選択する患者にとっては、、、「そっちの方が標準治療より効くから」、、という側面より、、統計学に基づいた標準治療では、、「たった1人の自分のかけがえのなさ」、、みたいなものを大事にされている感じがしないからなんじゃないか、、と思いました。。


そういう意味でも、山内先生のお話は至極もっともだ、、とは思ったのですが、、うーん、、でも、今の医療制度の中で、一人一人のかけがえのない物語に耳を傾けていたら、、制度崩壊するんだろうな、、という感じもします。。改めて、、私が医療に求めているものって何だろう、、、と考えさせられました。