花粉アレルギー反応は、花粉症とも呼びます。
体内に入り込んだ原因物質(アレルゲン)を非自己と認識することで
それを取り除こうとする免疫反応によって生じます。
これには「IgE抗体」がアレルゲンを侵入者と認識することで作られます。
花粉症は、目や鼻の細胞の表面に花粉が結合し、
「肥満細胞」と呼ばれる細胞から化学伝達物質が分泌され、
それらの物質が神経や血管を刺激することで生じます
目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
個人差があり、症状が出る人と出ない人とに分かれます。
花粉のシーズンが毎年来ると、これらの症状で悩むのは、
このような細胞とアレルゲンの反応が繰り返されるからです。
もしかしたらその症状、風邪ではなく「秋の花粉症」かもしれません。
日本ではスギやヒノキのイメージが強いため、「花粉症=春」という印象です。
でも、ブタクサやヨモギのような雑草による花粉は秋なので、注意が必要なのです!
このように飛散時期が異なりますので、
一年中花粉症に悩まされる患者さんも少なくありません。
中でも、花粉症が一年のうちで最も話題に登るのが春ですよね?
ご覧の通り、春はスギやヒノキの飛散する時期です。
このスギやヒノキなどの花粉症に悩む人が増えているのは、
日本における時代背景が大きく関係しています。
戦争後、森林資源を回復するために大量に植林されたことが影響しているからなのです。
それ以後、およそ30年以上の時を経て、花粉が作られるまでに成長したスギやヒノキは、風に乗って花粉をまき散らし、花粉症患者が増加しているのです。
また、大気汚染や、食生活の欧米化、住環境の変化、ストレスなども
生活様式の変化も原因として挙げられています。