御年73歳。
K村先生のリサイタルがありました。
本当にきれいな音ですばらしかったです。
歌うような先生の吹きまわしはご健在で、ミスもまったくしない。
教会音楽が続いたプログラムでしたが
ひとつだけ、オペラの一節を演奏されました。
これが何とも軽やかで美しく、大変印象に残りました。
教会の背後のオルガンのそばで演奏されたため、私の席からは姿を一度も見ることができなかったのですが
前の祭壇を見つめながら感じる音楽に
先生のやりたい音楽はこういうことなんだ、って思いました。
オケで何年も首席を務め、きっといろんな心労を抱えて演奏をして来られたことでしょう。
大学の教授からも開放された今、先生の芯から愛する音楽の姿を垣間見た気がしました。
うちあげにも参加したのですが
先生は私のことをよく覚えていてくださって、今の仕事のことなどを話しました。
「今いただいた仕事に関しては選り好みをせず、すべて有難く一生懸命やりなさい。」
選り好みをしているわけではないのですが、「ハッ」とさせられたお言葉でした。
今の東京の仕事を有難く何でもやっているうちに
私のなりたい方向へ行ける、
そんな暗示だと思いました。
私のやりたいこと、行きたい場所はどこかな。

今日の先生との出会い、本当に感謝します。