「幻夜」/東野圭吾
またまた長編。
分厚かった・・・けど面白かった!
東野さんの長編は
この込み入ったピースがおもしろい!
ときどき事件と関係ないピースがあるんだよな。
場面転換でますます先が気になり、引き込まれるパターンです。
今回の話は
ひとつの阪神淡路大震災の殺人事件から始まったミステリー。
雅也の家の経営不振、借金、父親の死亡、震災、事件。
事件を見ていた美冬。
人は弱みがあり、その弱みを隠そうとする。
その弱みに付け入り、大きく利用し、自分が心地よく生きていくことを生きがいとする「新海美冬」の話。
結局、何者だったのか・・・
正体のわからないミステリー。
恋愛話が出てくるが、美冬は恋愛をしていないと思う。
恐ろしい・・・こういうのに騙される男性がたくさんいるんでしょうね。笑
女の武器ですな。
でも、意外にまったく共感しないわけでもなかった。
ちなみに映画にするなら美冬は藤原紀香のイメージでした!
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p.270
昼間の道を歩こうと思たらあかんよ
p.358
惚れあっている者同士のこと・・・(略)・・・そういう二人に結婚という形が必要か。
あたしらには結婚なんていう形式は必要ない。そんなものよりもっと強い絆で結ばれている。あたしが結婚した後も、二人はずっと一緒や。