
新書庫OPEN!
これってコミックもあるんだー。知らなかった。
『L25』のフリーペーパーで巻末記事をときどき石田衣良が書いているのを読んでいて、
一度この人の作品を読んでみようと思って、初めて手に取った。
美人だけど、版画家・咲世子の素樹との恋愛。
更年期障害に苦しむ45歳独身・咲世子。
28歳のウェイター・素樹。実は映像監督の卵。
素樹の元彼女・ノア。
美術評論家・三宅卓治47歳の咲世子との不倫。
三宅を取り巻くもう一人の愛人。
女性からすれば、本当に三宅のような男は腹が立つ!
男のサガなんだろうか。
でもこういうダメな男がモテてしまうのも事実なんだろうな。
本題の、年下との恋愛は残念ながら私は経験がないのだけど、
年上女性であるが故のゆとり、大人の振る舞いはかっこいい。
年を重ねても、こんなふうに男性から好かれるような魅力ある女性でありたい、と思った。
真珠のような、内面から光れる女に・・・
素晴らしい描写で、更年期障害による幻覚のシーンは本当に咲世子の目になったようだった。
空間も読めば広がってくるし、SEXのシーンは映像がわかるくらいリアル・・・。
男性作家の本って、今まであまり読まなかったけど、けっこうストレートね。
全然嫌いじゃないけど、衝撃だった。
石田さんの好きな表現は「リアル」な世界なのかな。
この著書の中で「リアル」という表現を何回も使っていたのが気になった。
実際、リアルでかつストレートな表現が多くて、読みやすいし引き込まれる。
また石田さんの作品読もう。