たった1回しか会ったことのない方からの、贈り物

一昨年前、私は同期に誘ってもらって
写真にある長野の音楽祭に参加しました。
写真にある長野の音楽祭に参加しました。
この音楽祭は地元では毎年の大イベントで、
イベントTシャツを着ていれば、街の人が話しかけてきます。
イベントTシャツを着ていれば、街の人が話しかけてきます。
演奏会だって、知らない曲が多いプログラムでも超満員になってしまうのです。
内容としては室内楽的要素が強い音楽祭なので、
基本的にトランペットはあんまり出番がありません。
基本的にトランペットはあんまり出番がありません。
私が初めてその音楽祭を聴いた日は
音楽祭期間中に2回あるうちの第1回定期演奏会で、
私だけ一日降り番で、ひとりで客席に聴きに行きました。
音楽祭期間中に2回あるうちの第1回定期演奏会で、
私だけ一日降り番で、ひとりで客席に聴きに行きました。
ところが時間にゆとりをもって行ったのに、席がない。
驚きながらも席を探し、
私はオケを聴くのにはあまり好きではなかったが、前の方にひとつ空席を発見。
私はオケを聴くのにはあまり好きではなかったが、前の方にひとつ空席を発見。
隣にいた人に「空いていますか」と会釈をする。
それが出会いでした。
初対面のその方と、
開演までの数分間、また休憩・終演後もずっと話しました。
開演までの数分間、また休憩・終演後もずっと話しました。
不思議なくらい、初めて会った気がしない。
どうやらその方は私の母と同じくらいの世代で、
息子さんが東京に美術の勉強をしに行っているらしい。
息子さんが東京に美術の勉強をしに行っているらしい。
その息子さんはちょうど私と同じくらいの歳なのだそうだ。
きっとそこで息子さんのことを想い、芸術を勉強している私と重ねたのだろう。
とても親切にしてくださった。
とても親切にしてくださった。
長野の人情味あふれる肝っ玉母さん。。。
クラシックはまったく聴かず、今回初めてこういう演奏会に来たらしい。
「私は明日の定期演奏会に出るんです」
私がそういうと、明日はおみやげを持って聴きにいくわ。と上機嫌。
そこで連絡先を交換したのが最後。
翌日の演奏会に来てくださっていました。
後日大量のりんごとともにお手紙をいただきました。
それから連絡の手段と言えば、年に一度の年賀状のやりとりくらい。
年賀状以来、連絡をしていなかったけれど、
今年の引っ越しのときには久しぶりの便りを兼ねて、転居届を送りました。
今年の引っ越しのときには久しぶりの便りを兼ねて、転居届を送りました。
そして今日。
大きなお土産をいただきました。
リンゴにキウイ、今年の音楽祭プログラム。
たった1回の出会いで、こんなにつながる方がいるものだろうか。
他人をものとも思わない感覚の東京では考えられない。
こんな素敵な出会いに感謝するのでした。