真夜中、暗闇の中

窓ガラスの割れる音

吹き出す炎

隣家に燃え移ったらどうしよう!

消防車はまだだろうか?

消火活動の邪魔にならないよう、長男の車を移動させた。


私の車は、鍵を持ち出せなかったから、動かせなかった。



消防車の到着が、とても長く感じた。


その時、夫は横浜に単身赴任中

真夜中だから寝ているのだろう

なかなか電話は繋がらなかった。

数回目でやっと繫がる


お父さん、家が火事になっちゃった!

じいちゃんが、まだ中にいる



夫は今から車ですぐ帰る!とのことだった。


でも、こっちはまだ路面凍結の季節。


冬タイヤ履いてるのかな?


事故が心配だった。




消火活動中も、消防や警察から事情をきかれる。


同じことを何度も何度も。


そんな事まで?と思うようなことも。




トシちゃんのお骨を持ち出せなかったことに気づく。


な…なんで!なんで!


悔やむ…泣く…




次に続く