おととい、昨日と少し気温が上がって楽でしたが
今日は、風も冷たければ気温も低くて、真冬の寒さです。
春は、まだまだ見えてきそうにありません。
こんな寒さの中でも、小鳥たちは意外に元気
スズメやヒヨドリ、そしてカラスまでもが
時々庭にやって来ます。
夕方4時を過ぎ、日暮れが近くなる頃
時々、2羽でやってくるヒヨドリがいます。
「夫婦?もしかしたらきょうだいかしら?」
2羽は、カエデやサクラ、木から木へと移動し
西の空が茜に染まり、陽が落ちる頃になると
「ぴぃー、ぴぃー…」とさえずり合うのです。
甲高く何度も何度も鳴く声は
静かで寂しげな真冬の日暮れの空に遠く響き渡り
なんとも物悲しく感じます。
私のはまるで、亡くした私の子どもたちが
「お母さ~ん、お母さ~ん」と呼びかけてでもいるように聞こえ
自然と涙が溢れ出ます。
ヒヨドリの声が聞こえてくると
私は外に出て、じっとその様子を見守ってしまいます。
「昨夜、トシが小さな赤ちゃんを抱っこして夢に出てきたよ」
と、ある日娘が言いました。
娘が生まれる前に
私は、切迫流産で小さな小さな命をなくしました。
平成6年5月のことです。
妊娠の極初期だったので
お骨もお位牌も、何もないけれど
心の片隅で気になっていました。
「トシが抱っこしていた赤ちゃんって、もしかしたら
私のお姉ちゃんかお兄ちゃんになるはずだった子かな?」
と娘は思ったみたいです。
私も、娘の夢の話を聞いて
そうなのかな~と思いました。
「きょうだい二人、仲よくやっているよ」
そう知らせに来てくれたのかなぁ。
嬉しいような、ほっとしたような気持ちにもなりました。
庭に遊びに来るヒヨちゃん
寒くないのかなぁ?
じっと遠くを見つめてしばらくたたずんでいます
そのうち、一羽が飛び立つと、もう一羽があとに続きます。
いつも一緒で仲が良さそう。
まるで、亡くした私の子どもたちのよう…
ヒヨドリに身を変えた私の子どもたちが
母を慰めに来てくれているのかなぁ
優しい子たち
いつもありがとう
だけど母は
なかなか元気になれそうにないよ。
寂しくて…
悲しくて…