自閉症スペクトラムな息子。
友達はひとりもいません。
今日、少しもじもじしながら
息子がこんなことを話してきました。
「少し前に、クラスのOくんから…
“友達になろう” って言われた。」
えっ……!
そんなこと言われたの、生まれて初めてじゃない?
私が大喜びしたら息子が気圧されると思って、
気持ちを抑えて calm に返しました。
「へ〜、よかったね。」
すると、息子が続けて言うのです。
「すぐは返事できなかったけど、あとで “うん” って言った。」
「どうしてすぐ返事できなかったの?」と聞くと、
「衝撃だった。びっくりした。」
とても息子らしい答えで胸がぎゅっとした。
「嬉しかった?」
と聞くと、
「うん。」
と小さな声。
Oくんはよくしゃべる明るい男の子らしい。
もし何か一緒に遊ぶ約束なんてできたら、母としては泣くほどうれしい。
だから、そっと提案してみた。
「今日学校で会ったら、挨拶してみたら?」
息子は間髪入れず、
「それはできない。」
じゃあ、
「ニコって笑うだけでも良いと思うよ。
せっかく勇気を出して声をかけてくれたんだから、あなたからなにもないと友達になりたくないのかなと思ってしまうかもしれない。」
と言ってみたのだけれど、またしても
「できない。」
ここで押したら不安定になると分かったので、今日はそこで終了。
それでもね、
“友達になろう” と言われて “うん” と返せたこと。
これは息子にとって、ものすごく大きな一歩。
母ちゃんは、心の中で静かにガッツポーズしてました。