Color from JAPAPN -37ページ目

Louis Armstrong: When the saints go marching in






Louis Armstrong: When the saints go marching in




やけにオヤジのことを思い出すと思ったら
今日は父の日だった・・・・


皮肉なものだ・・・・・
子供の頃は、ほとんどオヤジと接触がなかった。
逆に大人になって、
離婚後は『お父さん』と呼ばれたことなど、
・・・・・15年以上経つだろうか・・・・
・・・・・・一度もない・・・・・・


そんな俺がなぜ、「父の日」という言葉に
こうも反応してセンチメタリックになるのだろうか


今日もオヤジを思い出して
不覚にも目が潤んだ・・・・・

オヤジが大嫌いなのに・・・・・・






俺は美術を学んでいた
専攻は油絵・・・・・・


ほとんど友達もいなく、人間嫌いの俺には
絵の世界にどっぷりと浸れるのは嬉しかった


美術大学受験者だけが通う予備校に通った
いつか絵描きになる・・・・・
それが俺の人生の目標で
人間との付き合いなどどうでもよかった。




思いやりや、優しさなどない人間相手に
付き合って一体何になるというのだ


東京芸大の油画科を目指して2浪したが合格しなかった。
2浪プラス半年後に受験を諦めた
もちろん他の大学も合格しなかった。
2浪して半年・・・・見切りを付けた
辛くて仕方なかった・・・・・・




当時俺のクラスは28人いたが、
26人がどこかの学校に合格した・・・・・


俺ともう一人の奴が残ったのだが、
もう一人のやつは、金持ちの息子で、
すぐにアメリカのアートスクールに留学になった・・・


俺ひとり残った・・・・


人生なんかクソだ
生きていて、それが一体何の意味を持つというのだ



私立系の美大を出たオヤジの夢は
俺を美大に入れること
ちなみに、弟にもその夢は託され、
弟はある県立の美大に入学する


美大に行くことを求められた俺たち
それを達成した弟


そして28人中、俺一人だけがどこへも行けない惨めさ
そして、孤独・・・・


二度と絵などかきたくなかった・・・・・・
美大に入れなかった俺が
描くものなどなんだというのだ・・・・


俺が描く物は絵ではない
人間のクソが、生み出すものなどクソでしかない
クソがクソを生み出して
何になるのだ・・・・・・・



そのころ、オヤジの知り合いのデザイン会社の社長が、
社員を探しているという話が来た
俺に来いということだった・・・・・
ほぼ無気力の塊だった俺は3日くらいためらった後
その就職を頼んだが・・・・・


すでにその話は他の人が入っていた・・・・
ここでもまた、取り残された・・・・・



俺はどこまでも落ちてゆく・・・・・
どこで止まるか解らない、深い谷ぞこに向かって
俺はどんどん転がり落ちてゆく・・・・・


元々、生きていて価値のない人間だ・・・・
だから、友達などいないのだ
描く絵も、本当は絵ではないのだ




・・・・・そう、クソほどの値打ちもない・・・・・・・



美大受験を望んだオヤジを呪った
この世に生んでくれた母親を恨んだ
生きてることを恨んだ


クソがクソの人生を恨んだ



ジェット・コースターの落下のように
毎日が通り過ぎてゆく



数日後、オヤジから電話が来た
デザインを個人で受けて仕上げるデザイナーだったオヤジは
山手線内のある街に事務所を儲け
そこへ俺を呼び寄せデザインを教えることにしたという


俺には選択の余地がなかった


デザインの勉強が始まった・・・・・・・



続く

Louis Armstrong - what a wonderful world






Louis Armstrong - what a wonderful world



この曲は、オヤジの葬式に使った曲だ
特に宗教をもたないオヤジの葬式には
ぴったりの曲だと思った・・・・・・・


俺はオヤジが大嫌いだった・・・・
仕事の忙しさを言い訳にして
愛人宅に泊り込み


数ヶ月に一度しか帰らない、
そんなオヤジだった・・・・・・


オヤジを知るある人の話だと
俺がまだ幼い頃
母が生まれたばかりの弟を背負い
幼い俺の手を引いて
オヤジの居所を知らないかと
その人の会社に来たことがあったそうだ・・・・・


顔から火が出る思いでその話を聞いた。
後日、オフクロにその事実を確かめたが、
そんな記憶はないそうだ・・・・・


どちらかが嘘を言っているのか
それともオフクロが忘れてしまったのか


・・・・・・


しかし、今となってはオヤジも
それを話してくれた人も、亡くなってしまっている


そんな事は、もうどうでもいいことになってしまった



・・・・・・・・・



しかし、母子家庭のような生活は
当時は珍しく、小学校では良くいじめられた。
田舎町ではこんな生活は噂話のいいネタだ。
俺の家庭は隠れた有名人みたいなものだったろう。


オヤジがいない愚痴を
オフクロは良く俺に語った
4才下の弟には全く語らなかったが
俺にはよく愚痴を言った。
聞かされる俺はたまったものではない・・・・・



そのうちに俺はオフクロを嫌い
その原因を作ったオヤジを呪った


そして家族そのものも嫌いになった。



続く







Willie Nelson - Always on my mind








Willie Nelson - Always on my mind







疲れちゃった・・・・・・よ


少しだけ、泣きたくなった・・・・・ほんの少しだけね・・・・
いいよな、俺だって人間だ・・・・泣きたい時だってあるよ



解ってくれなんて言わない
わかってくれる奴なんて居ないさ
俺は知ってるぜ、俺の心の声を聞く奴なんかいない


たった独りここに踏みとどまって
最後まで、踏みとどまって戦わなくてはならない



ボロボロの気分になって、家にたどり着く・・・・・
あと、数時間後にはまた、
あの戦場に行かなくてはならない


・・・・・・



泣き言いってんじゃねえよ


この、ゴキブリ野郎、
お前には泣く権利なんかないんだよ
弱音を吐く権利も、
お前には生きる権利さえないんだ・・・・



誰かのお情けで生かしてもらっている



後ろは見ないで、立ち上がれ・・・・