Magica bula (Cenerentola) - Luis Armstrong
Magica bula (Cenerentola) - Luis Armstrong
オヤジは俺にデザインを教え始めた。
簡単な仕事ではなかった。
こむずかしく、面倒だった。
始めて1ヶ月後、入金があった
初めて稼いだ金額は66960円
大学生の初任給が20-22万の時代だ。
悔しかった・・・・・
這い上がりたかった。
いつか俺は海外脱出を目指した。
日本に居続ける理由はない。
日本の社会が俺を必要とはしていない。
ここには俺のチャンスもないと感じた。
日本にいていじけ続けると、何がどうなるか?
広い世界に飛びだして
世の中を知ろう。
別の価値観があるかもしれない。
別の美意識があり、別の常識があり、
別の人生がある・・・・・・・・
早く小さく固ろうとするな、
固まるのは後でいいんだ、大きく広がるように生きろ!
これは、そのころ俺のオヤジが俺によく行った言葉だ。
金を貯めて、語学を身につけようと考えた
無駄な金は一切使わないようにと決めた。
タバコと酒をやめた。
タバコは一日に60本吸っていたが、ピタリとやめた。
酒も完全にやめた。
服はボロボロになるまで着る。
髪の毛は半年に一度切ればいい。
死んだ気になれば俺に楽しみのために金を使う理由はない、
女の子とデートすると、日本にいたくなる。
そこで、いっさい女の子に近づかないようにした。
もっとも、これは簡単だった。
もともと不細工な俺が、髪も切らず服も買わないので、
近づく女などいるわけがなかった。
その頃、ある写真家の言った言葉と出会った。
酒やタバコで自分をごまかすな、感覚を鈍らせるな。
酒代でフィルムを買って写真を撮れ!
たばこ代で原稿用紙を買って、何か小説を書け!
パチンコ代で紙と絵の具を買って、絵を描け!
視野の狭い日本
価値感の貧弱な日本、そんなところにかじりついてどうする・・・
英会話の出来ない英語教師に、受験英語を習って何になる。
広い世界に飛び出せ!
英語は凄い武器になる、英語を身につけよう。
英語を覚えたやつが落ちる罠・・・・・
英語が絶対的な共通言語になってしまうという勘違い
英語を覚えて使うのは良い・・・・しかし・・・・
ほかの言語も身に付けろ・・・・・
英語を嫌う民族と話をできるようにする・・・・
そんな時に、数年前にみたメキシコの画家
ルフィーノ・タマヨを思い出した
あんな絵を描きたい。
色彩が飛び散り、踊り、駆け回る
ルールなんかないんだ・・・・
何をやってもいいんだ
描きたいものを
描きたい色で
描きたい形で
思い切りはじけて、それこそ自由奔放に
絵の具をカンバスに叩きつける
そんな、ルフィーノ・タマヨの絵画が目標になった。
目的地はメキシコだ!
あの色彩で俺も自由に描が書きたい!
そう思った・・・・・
続く