「メイちゃんどうしたの?」
いつも笑顔で姿が見えれば駆け寄ってくる姪が、庭にある岩に座り寂しそうな少し困った顔でお気に入りのアクセのついたゲームを弄っていた
少し離れた所では遊びに来ていたのか子供達のアレコレ喋っている声が聞こえる
いつもなら、良くそれだけ喋れるな~と関心させてくれる姪は珍しく声をかけても気のない返事をするばかりで、このくらいの歳でも何かしら考える事があるのだろうなと感じた
「仕事があるから行くね」っと言い残し書類を整理する為に会社に向かう
机に置いてある新しいFaxに目を通しメールを確認し途中の書類をまとめている間も…友達とケンカしちゃったのかなとふと気になる
見かければ笑顔で「らぴちゃんパパ~」と実のパパ(実兄)が嫉妬するぐらい懐つき、学校の事や友達の事を事細かに話してくれる
自分が同じくらいの頃にそれだけ話せたかと考えると女の子は頭の作りからして全然違うなと思う程回転が速い
ついでに、兄嫁に似て目鼻立ちがはっきりしてるし整ってるから美人さんになるだろう
親バカならぬ叔父バカだってのはわかってる
そんな姪にはいつも元気をもらっているから
お返しに元気にしてあげないと
う~ん、どうすれば良いだろう…
大丈夫だから遊んでおいでって言ったとしても解決にならないだろうし、行かないだろうな
理由を聞いてあげるにしても最初に自分から言わなかった事から話したく無い事なのだろうし
あっ 車に何気なしにコンビニで買ったままのチョコのお菓子があったな
わざと姪には声をかけずに素通りし車からお菓子を持ってくる
「メイちゃん、コンビニで新発売されたチョコがあるんだけど」
と、お菓子をヒラヒラ揺らしながら「食べる?」
「うん……食べる」と友達がいる方向をチラッとみる
「メイちゃん全部いいよ」
うん、友達とケンカしたんだなと確信
それから部屋に戻り書類を片付けていると姪の元気で楽しそうな声が聞こえてくるようになった
めでたしめでたし
あとからお菓子の感想を聞いたら
満面の笑みで「美味しかった!」
また買って来よう