まず最初の題材に選んだのはWiiのRPGであるゼノブレイドである。ストーリーゲーム性とも評価が高く、人によってはJRPGの頂点と評する人もいるほどのゲームであるが、このゲームの物語はいかにして感動を構築しているのだろうか。なお、ネタバレを豊富に含んでおり、今後ゼノブレイドをプレイする予定のある方は注意されたし。
物語は過去の戦争の回想からはじまる。それから主人公達の平和な日常が描かれ、敵の襲来によりヒロインが死に、復讐のための旅がはじまる。
JRPGにおいて「復讐」という導入は根強い人気がある。DQ4、DQ5に代表されるようなDQシリーズやテイルズオブファンタジア、ロマサガ2等、親族が殺され、あるいは住んでいた村等が蹂躙され、それが主人公あるいはプレイヤーの動機付けに用いられるわけである。
しかし復讐自体がテーマのRPGとなると数は少ない。上にあげた作品達も復讐自体がテーマではない。復讐すべき相手は途中で倒れたり、その背後により大きな存在が現れたりして、復讐という目的は途中で薄れ、より大きな目的を見出し旅を続けることがほとんどである。
ゼノブレイドもその例に漏れず、ヒロインが復活するという形をもって復讐劇としての導入部に終止符を打つことになる。