リーダーの孤独
こんにちは、イナミネです。
先日、にくい上司との付き合い方のお話をしました。
今日はその続きを少し。
上に立つ人は、常にプレッシャーにさらされます。
常に迷いがあります。
部下に対しては、いい顔したいという欲望、思い通りに動かしたい願望。
一方で、下からの突き上げ。集団の反発への恐怖。
上司に対しても、かわいがってもらいたい。認めてもらいたい。
何かあったときの保身、失敗への恐怖。
圧力を受ける不快。
欲望、不安と不快の間で、組織のために活躍の道を苦心して探っているのがリーダーです。
聖人君子はいません。
程度の差こそあれ、リーダーは誰しも同じです。
そんなリーダーの苦しみを理解し、サポートする人こそが、次のリーダーにふさわしい人です。
そのような行動そのものが、次のリーダーへのトレーニングに他ならないのです。
これもまた仕事術のトレーニングなのです。
リーダーの中のリーダーを一人ご紹介します。
昭和天皇。
立憲君主として、議会政治への積極的な関与をさけつつ、苦しい戦争の時代を乗り越えてこられました。
今の時代では想像もつかないのですが、国民が天皇陛下を思い、天皇の振る舞いに支えられて戦後の復興を成し遂げてきました。
どうしても必要なときだけ、前にでて、あとは後ろで見守っている。
ある重鎮が、困難な政局のために辞意をお伝えに宮中にあがられたとき、天皇陛下はこうおっしゃったといいます。
「やめるのか。私はやめられないんだぞ」
この言葉を、重鎮への恨みつらみと受け取らないでほしいです。
逃げも隠れもできないリーダーの孤独です。
何でも天皇の責任にして、声高に叫べる人は幸福です。
ご紹介したい本があります。
ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論/小林 よしのり

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