正しい理屈は、仕事の邪魔?
こんにちは、イナミネです。
私が社会に出て間もないころ、強く思っていたことがありました。
正しい論理があり、それを主張することは妥当であり、話は通ると。
ところが、うまくいきません(当たり前です)。
おかげで人と衝突を繰り返しました。
まず、「正しい」論理というのは実は結構あやしい。
売り手のロジックと買い手のロジックは一致しません。買い手はいいものを安く買いたい。売り手はいいものを高く売りたい。
また、「正しい」論理は、本当は「正しいかもしれない」論理に過ぎません。
「AならばBである、BならばCである。」
という論理展開は、数学ならばそうかもしれません。
しかし、世の中一般では、正しく言えば、
「AならばBである可能性が高い。BならばCである可能性が高い。」なので、必ず誤りを含むものです。
だから、見方が変われば、「Aであれば、Cである可能性が高い」と主張する人もでてくるのです。
仕事のなかで、算数で決まることは少なく、「かもしれない」という話こそが議論の対象です。
「今月は100台うれた。来月も100台売れるかもしれない」
「アメリカではベストセラーだった。日本でも売れるかもしれない」
「この証拠をみせればお客さんも納得するかもしれない」
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もっと、問題なのは
「正しい論理をつよく突きつけられると、人は反発したくなる」
ということです。
これで何度失敗したことか。。。
でも、自分もやられると腹が立つものです。
感情が高ぶったときに、相手の言うことを飲み込むのは並大抵ではありません。
スキルアップを図りたい、自信家ほどそうなのです。
正しい理屈はもちろん大切。
どう使うかに、賢さ、スキルが現れます。