昨日の話で、性エネルギーを超越した人にイエス・キリストの話を書きました。

そしてもう一人、性エネルギーを強化した人物がいます。

ゴーダマ・シッダールタ(仏陀)です。

彼は菩提樹の下で悟りを開いた後、煩悩があっては悟りは得られないと考えていました。

ところが彼はブッダ(真の覚醒者)を目指し最後の悟りを得るための更なる深い瞑想に入っている時、弦を弾く音が聞こえて、瞑想から覚めてしまいます。

その弦の音は十方(十方の世界=全宇宙のこと)諸仏で、
その瞑想ではブッダにはなれないと告げ、
最勝明天女(さいしょうめいてんにょ)を召喚して与えます。
最勝明天女はチベット仏教の一尊で、十方諸仏の性的ヨガのパートナーです。

仏陀はその天女と瞑想中に交わることで、真のブッダになれたのです。


この仏陀が悟った教えは後に真言宗の理趣釈経(理趣)として今でも伝えられています。

理趣経はお経ですが、「性の交わりは悟りの境地」という内容です。
このお経は未だに正しく理解されていない部分があるようです。
事実、真言宗の僧侶でさえ解らない方もおられるとか・汗

この理趣経を日本に持ち帰って伝えたのが、空海。
そう、弘法大師です。

空海は完全な形で密教を持ちかえりましたが、
違った解釈で広まることを避けるため
空海の教えを学んだ最澄には理趣釈経は伝えませんでした。

性エネルギーの超越は知識だけでは不完全であり、
性に対する欲望をコントロールする境地に達せなければ得られないと自らが修行で学んだからでしょう。
それほど、欲望は性エネルギーをむしばむということです。


仏陀は比丘(びく・男性)と比丘尼(びくに・女性)に修行僧を分けていました。
彼らが一緒に修行することはありませんでした。
性エネルギーを正しく理解しなければ煩悩が生まれ、悟りを得られない為ですね。

Crystal breath

             カトレヤの花言葉は「魔力」
Crystal breath


セックスエネルギーで二つのエネルギーの統合が起こると、
新しいエネルギーの創造が生まれます。
この創造は霊的エネルギーの強化、心の癒し、神の啓示と様々な現象があります。
肉体レベルなら受胎です。


セックスエネルギーが生まれる時、深い瞑想状態と同じ現象が起こります。
それには歓喜とも言えるオーガズムを伴いますが、
その部分の快楽(エクスタシー)だけ求めるようになったのは人間の性に対する欲望(エゴ)です。

動物も性交しますが、それは生存本能であって快楽は求めていませんね。
人間だけがエゴを持ち、本来のエネルギーを弱体化させたのです。

性エネルギーから生まれるエネルギーは、本来の周波数は高いものです。
だから高次へ繋がることが出来ますが、
肉体の摩擦による低い周波数のエクスタシーは高次には繋がりません。
それどころか周波数が低いので、低い次元の存在を引き寄せてしまいます。
これがきっかけとなって、色情霊などに憑依されたりするのです。


何千年も昔から、何処の国・宗教でも性エネルギーは
神へと繋がるものとして教えられてきました。

性魔術・タントラ・道(タオ)教えは色々あります。

欲望が蔓延してからは、その姿は消え去り、秘教・密教として残るだけになりました。
それどころか性に対する認識は汚され、不道徳なものに変化していきました。

これでは、魂の目的である「神と繋がること」は成されませんね。

肉体や表面に現れる自我から自由になり、宇宙の真我に辿りつくには、
性エネルギーに対する認識を変え、目覚める必要もあるのです。

そしてこれを導いてくれるのが、「愛」なのです。




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