金木犀 ~キンモクセイ~
そよぐ紅い風に なびく髪おさえ
身震いした君に触れた
もうこんな季節だね
溶けるようにつぶやいた
夕暮れの日差しに 染まらずに煌々と
うちなる光を放つ
僕らの傍で静かに揺れ踊る
花びらは慎ましやかに彩ってた
柔らかに包む香りに ゆっくりと心を預けた
オレンジ色に輝いて
そっと静かにたたずみ見守ってた
金木犀
深淵の月が 真実の姿を照らす
弧を描いては満ち欠けてゆく
冷たくなった君の手を
つなぐ口実に 互いに頬をそめた
二人並び歩く 紅葉(こうよう)の並木道
散り乱れる木の葉の雨を受け
紛れる穏やかな優しさに
君に似た存在(モノ)を感じてた
また出会ったね
すぐにわかるよ
見渡せばそこにいるだろう
柔らかに包む琥珀色の香り ゆっくりと体を預けた
オレンジ色に輝いて
そっと黙って共に立ち並んだ
金木犀
オレンジ色に輝いて
じっと気高い木々を見上げていた
視線の先にあるものは 金木犀
※解説
詩~ウタ~再UP第五弾
今回は去年の晩秋のリクでいただいた金木犀がテーマのもの。
金木犀の独特の香り(トイレの芳香剤と言わないでねw)は、そこにあればすぐにわかりますよね。
人によったら好みでない方もいらっしゃるかもしれませんが、俺は大好きです。
そんな感じで、そばにいたらすぐわかって、季節がら人肌のぬくもりもよく伝わりますし、包まれるような優しい感じがでればと思って作ってみました。
