大きな波は去ったものの、映像は消えてくれない。
ぼんやり写し出されたそれを見ていると、不思議と体が前後に揺れてくる。

ある日、寝る前。
気付いたら腕を切っていた。
「死ね」と文字も刻まれている。
切っている途中でハッと我にかえったが、気持ちがおさまらないので縦に数本切って、薬で寝た。


今思うと去年もある意味フラッシュバックなのだと思うが、冬に入院した。
今年は入院しないと目標をたてて、気をつけながら過ごしていたから、フラッシュバックが急にきて「入院したい?」と聞かれた時「しない」と答えた。
切りはじめた記憶はないが、結果としては死なない為に切ったのじゃないか?と思う。


「もう切らないでね」と言われてカッターを隠された。
でも、替え刃がある場所は知っている。
翌日の夜、ばれないように同じ場所を切った。今度は記憶がない訳じゃない。
痛みのいく場所がなくて…こんな傷痛くない。切っても切っても、切りたりない感覚。


普段は切ったりしない。前に大きなフラッシュバックに襲われた時、記憶がなく切っちゃってビックリしたことがあるから、私にとってフラッシュバックと切るという行為は繋がりがあるみたい。