そんな日々も長くは続かなかった。

働かない男性に愛想のつきた母親は、私を連れて見知らぬ街に離れた。それが現在も住んでいるところ。

出て行く日、男性と別れるのが嫌で嫌で…悲しくて、泣きじゃくったのを覚えている。

『何かあったら電話するんだよ』と紙を手の平に押し込まれたが、サッサと振り向かずに歩く母親…

もう一緒にいられないんだと思うと、次から次へと涙が溢れてくる。
母親に手をひっぱられながら、歩くのがやっとだった。