今年になって…
歩けなくなる前から、
食料品は夫が…
△男が、家の近くのドラッグストアーの買い物を、担当してくれていた。

夫の仕事が忙しくなったので、
食料品は、生協を利用するようになったが、
△男に頼む買い物は、増える一方だ。

△男は、自分から、
「トイレットペーパー」「洗剤」など、なくなりそうな物をメモして、イヤな顔もせず、買い物に行ってくれていたので…
「じゃあ、ついでに、牛乳と野菜ジュースも…」
などと、気安く頼んでいた。

夏休みなので…
私のとなりで、昼寝をしてしまった△男。

私が、お茶を飲みにキッチンへ行くと、
△男がしまい忘れた、パスタや洗剤などが入った袋が…
持ち上げると…
「重い!」

今日は、雨なので…
コレに、傘をさして、トイレットペーパーを下げて…

いつの間にか…
当たり前のように、感じていた「お手伝い」

もう「お手伝い」というより、
君がいないと、生活できない。

君の幼い日…
「不良品のような子を産んでしまった」
と、思ったり…
「生涯、私が、君の面倒をみなくては…」
などと、思っていた。

笑っちゃう。
自分を何様のつもりでいたんだろう…?

人生何が起きるかわからない。
まさか癌になり、その癌のせいで、
運悪く、歩けなくなるなんて…

だけど…
全て、悪い事ばかりじゃない。

今は…
たくさんの人達に、
心から「感謝」の想いを持てるようになった。

「不良品」と思った事のある息子を、
今は…
愛しくて、たまらない。

人生は…
楽しい事もあるけれど…
つらい事もたくさん!

だけど…
一番つまらない人生は…

「何もない人生」

何もせず…
何も感じず…
自分のため以外には、労を惜しむ事なく…

なのに…イヤだからこそ…
「自分は、誰よりもスゴい!」
と、言い張る人生かナ~?

私は、末期癌だけど…
まだ、この世に席がある。

つらい事は、日々、多いけど…
楽しい事も、たくさんある。

自ら…
つまらない人生にしないように、
気を付けよう!


さぁ、
今日は、君の大好物の「天ざる」だよ!
(大きな海老がタップリ)
お母さんは、心を込めて作ります!






裕子






裕子