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先日…
日中、まどろみながら、夢をみた。

夢の中で、私は…
「歩けなくなっちゃって…家から出られなくなっちゃった夢をみたワ。つらかったケド…夢でよかった!」

目覚めて…
メソメソ…

やがて…
慟哭となり…

それでも、苦しい気持ちは、収まりがつかず…
気付けば、自分の腕を、思いっきり噛んでいた。

歯形の付いた腕をながめて…
「痩せたナ」

この一ヶ月で…
5キロ落ちた。

これまで…
収まりのつかない「心の苦しみ」は…
体を動かして、掃除をしたり…
取り合えず、外へ出て、歩く事で、解消してきた。

車輪つきの歩行器をレンタルしたので…
外へ出てみた。

わずか、数十メートルで、倒れそうになった。

よけい、落ち込んだ。


一年ほど前…
「必ず、歩けなくなりますよ」
という、医師の言葉に、抗うように、
毎日、杖を手に、ウォーキングを欠かさなかったが…
「筋肉」の 問題ではなく「神経」がやられちやったんだから、ムダだったのかも…


「癌」である事「死」をも…
時間をかけて、受け入れてきたけれど…
「たくっ、私って…何て運が悪いんだろう。よりによって、歩けなくなるなんて…」


昨日…
また、夢をみた。
まだ、幼い子供達と共に、広い体育館で、避難生活を送っている私がいた。
(現実に被災した経験などないのに…)

目覚めて…
昨日は、3.11だと、気づいた。

自分の苦しみだけで、頭が一杯で、忘れていた。


そうだよね。

あの日…
もっと、もっと、生きたかった、たくさんの「尊い命」が、召されたんだよね。

そして…
今も…
その人達に会いたい想いを抱えながら、
たくさんの人達が、頑張っているんだよね。


私は…
まだ、生きている。

私には…
このブログを通して、応援して下さる人達がいる。

支えてくれる、友人、家族がいる。

外出が、ままならなくても…
まだまだ、できる事がたくさんある。

足が不自由でも…
心は、歩み続けられる。






裕子