陰湿な犯罪者のように 私をつけねらう癌細胞よ
私は オマエなんかに負けない

たとえ 私の寿命がつきる日がきても
それは オマエに負けたからなんかじゃない

オマエが 私の首もとに突きつけた刃によって
震えるように 私は知る
命というものの神秘を

オマエのせいで 眠れぬ夜に
包まれるように 私は知る
家族のあたたかさ
友人の思いやり
そして 神の愛を

枕をぬらす涙は
怖れや 後ろ向きな気持ちなんかじゃない
「愛しているよ」
「愛しているよ」
「愛しているんだよ」
大切な人達

自閉症の息子に
もう「ごめんね」は言わない
だって 君は
「人を愛するという事」を知っている
一番大切なものを 君に渡せてよかった

癌よ
私は オマエなんかに負けない

私の手の中にある
こんなにもたくさんの宝物を
オマエは けして うばう事はできない