高畑淳子さんの会見を観て…
心が重くなった。

仕事も子育ても、懸命にがんばってきて…
この「会見」

つらそうな姿に…
「母親の責任はどこまでなんだろう?」


男の子の子育ては…
「犯罪者の母になる覚悟」
「何かを起こしたら、刺し違える覚悟」
それ位の「殺気」を、みんな持っていると思う。

ケド…

思い通りにならないのが「子育て」だ。

男の子の子育てのキーマンは、
「父親」のような気がする。

別に、立派な父親じゃなくてもいいから、
特に、息子が幼い頃、
社会のルールに反したら、制裁を受けるって事を、
父親が疑似体験させる厳しさが、必要なんだと思う。

今は「イクメン」が、流行りだけど…
そっちの方が、大事なんじゃないかナ~


「本当に愛する」って事は…
優しさとは違う。

もっと、ずっと、
「ドライ」で「厳しい」ものだと思う。

「友達のような母娘」
ってのも、ゾッとする。
「母」と「娘」は、友達じゃない。
「永遠のライバル」だよ。

私が考える「理想の家庭」は…

子供たちが、幼い頃は…
傷ついた時には、いつでも受けとめてくれる、あたたかい場所
巣立ちが近づけば…
居心地の悪い場所

私は…
とりたてて、よき母ではなかったけれど…
子供達の巣立ちにとってよかった事は…
「病弱」
コレは、家族にとって「デメリット」でもあると同時に、これ以上ない「メリット」だった。

なぜって…

男はみんな、隠しているか、気付いていないだけて…
「マザコン」

「男」は、社会を回す底力を持っているけど…

心の底は…
けっこう、弱虫で甘えん坊
(幼稚園の頃…予防注射や…お母さんと離れられなくて泣くのは、男の子が多いデショ)

だから…
頼りになる「母」が、いつまでもいると…
自立が遠のく。


その点…

私の「癌」は…
否応なく、子供達の巣立ちを後押ししたわネ


どんな母親も…
いくつになっても…
子を想う気持ちは、変わらない。

でも…
ある時期を過ぎたら…
その想いは、母の心の中に…
そっとしまっておくべきなんだろう。

「子育ての究極の目的」は、
「子が親を必要としなくなる事」なんだから






裕子