私が「末期癌」だと知ると…、

私の頭からつま先まで、しげしげと見る人がいる。


私が、普通に歩き、笑い、何より髪がふさふさしている事が

「…?…」らしい。


でもネ~

ドクロマークバッジつけてないだけで…

「末期癌患者」は、たくさんいて、みんな、そこそこ普通に生活していると思います。

(終末期と誤解されてるのかもネ…?)


ケド…

もう、治らないし…

先が短い事は確か。


数か月前まで、できた事が、

一つ一つ、できなくなる。


私の「幸せ度」は…

限りなく低いような気がしてくる。




「末期癌患者」でも…

この世に籍がある限り、いろいろこなすべき用事がある。


自営の我が家の経理担当の私は、

確定申告へ…


疲れた~!

近くのファミレスへ…


聞きたくはないけれど…

BGMは…

すぐ隣の、年配のご婦人二人の会話


「息子は家に寄りつきゃしないよ!自分一人で大きくなったような顔して…」

「今の若い人はネ~『恩』を知らないからネ~」


話の内容を聞いているうちに…私とそう年が変わらないような…?

チラリとのぞき見れば、年配と一瞬見えただけで…同年輩…?


ウ~ン

でも…

息子が寄り付かないのは、無理もないナ!

地獄からの呼び声のような愚痴っぷりに、隣で聞いている私だって、ひき込まれそうだモン…


二人の会話は「乳癌」へと移って行った。

(乳癌は、女性の罹患する癌の中で一位だからネ)

「私、検診でひっかかちゃって…結局何でもなかったんだけど…生きた心地がしなかったワ!万が一乳癌で、転移とかしてたら、もう、おしまいよ~」


私は心の中で、悪態をつく。

「ケッ!悪かったネ!もう、おしまいで…」

でも…

気が楽サ!

だって…

「乳癌になったらどうしよう?」って恐怖は、私にはないモン!?


そうしているうちに、

今度は、女子高生3人組が、反対側の隣に座った。


ウルサイ!

実に中身のない話の合間に、わざとらしいハイテンションの笑い声!

でも…

あ~いう友達つき合いってのも、大変なんだろうナ~

上手くやらないと、仲間はずれにされて、いじめられちゃうもんネ~


そのウルサイ女子高生も、一瞬、凍り付くような、怒鳴り声!!


正面の親子…

言う事を聞かない幼い子を怒鳴り飛ばすお母さんの声…

我が子を怒鳴り飛ばした事のない母親はいないと思うけど…

あれは、ひどいナ…

お母さんのストレスは、危険水域かも…?


マ~しかし…

「幸せ」は、人と比較するべきものじゃ~ないけれど…

この喧噪の中で考えてみると…

私の「幸せ度」って…

けっこうイケてるんじゃない…?



しかし、マズイな、このコーヒーは…!


父ちゃんは、こだわりの人…

父ちゃんがいつも入れてくれる「コーヒー」「深蒸し茶」は、最高!


さあ、早く、宿敵「父ちゃん」の待つ家へ帰ろう!ひらめき電球





裕子キスマーク