「潰瘍性大腸炎」は、なかなか治らないし…
「癌」も、もう、治らないし…
陰鬱に垂れ込めた冬の曇り空のような、私の心…
そこに…
突然、差し込む、まばゆい光…
(大げさじゃないワ!本当よ!)
それは…
○子のオメデタ…
○子夫婦は、共にトリマーで、今年、トリミングサロンを開業予定。
「子供は、まだ先」
と聞いていたので…
ビックリ!(本人達も…)
夫は…
「子は、授かった時がベストな時!」
と、すでに、○子のパシリ…
だるくて、夫に夕飯を作らせていた私は…
なぜかシャンとして…
つわりの○子のために、好物を作って夫に届けてもらったりして…
誰でも、必ず、死ぬ。
でも…
生まれて来るって「奇跡」
以前、受精の瞬間をとらえた映像を観た事がある。
たった一つの「卵子」をめがけて、億という「精子」が競争する。
一番に「卵子」にたどり着いた「精子」が「卵子」の中に入った途端、もう他の「精子」は「卵子」の中に入る事はできない。
「受精卵」はまるで、優雅なダンスを踊るかのように、回転を始め、着床するため、子宮へとおりて行く。
その姿は、まるで「惑星」のようだ。
「受精卵」という小さな宇宙は、広大な宇宙と繋がっているんだと思った。
その後「受精卵」が「人間」となって生まれてくるまでの過程は、太古の生物の進化の過程そのものなんだそうです。
だから…
私も、あなたも、あの人も…
いろいろだケド…(笑)…
すごい「神秘」「勝者」なんです!
「末期癌」の私は…
「疎外感」「怨念…(笑)…」
様々な、苦しいうねりの中にいます。
それは、正直な気持ち…
だって…
人が「生きて…」「死ぬ」って…
キレイ事ばかり、あるはずがない。
残された日々を、どう生きるのか…?
小さな、新しい「命」は…
私を導いてくれる。
「ばあちゃん、これまでの通りでいいんだよ!」
△男を含め3人の子供達の「笑顔」「幸せ」
それを願い続けて…
気づけば「死の淵」にいる。
「私自身の人生って何だったんだろう…?」
社会へ貢献する事もなかった。
繋いで行く「仕事」もない。
「自分自身へのご褒美」みたいなものもなかった。
ケド…
余命が限られているからって…
いまさら…
自分のために高価な物を買い、食べ歩きや旅行をしたいとも思わない。
長く歩けないし、すぐ疲れてしまうようになった私は…
行動範囲、半径5キロ程度の中でくらし…
制限のある食事…
外出は一日おき…
日中も、休みながら、家事をこなす日々…
でも…
△男に教えてもらった
「小さな幸せ」を大切に…
一つ一つ
今、自分にできる事を続けて行こう。
命つきるまで…
イヤ…
命尽きた後も…
ずっと、ずっと、
愛する人達の「幸せ」を願い続けて行きたい。
裕子