父や母の事を思う時…
親不孝の数々ばかりで、疎遠なまま…
亡くなって10年以上が経つ。
今の生活を思う時…
亡き父母が心配した通りで…
でも、誰が悪いのでもなく…
しいて言えば…
全ての始まりであり、みんなを巻き込んだのは…
この私…
けれど…
私は、そう遠くない未来に、あちらへ行くんだし…
3人の孫の成長を、父母は喜んでくれていると思う。
いい年して、恥ずかしいけれど…
具合が悪い時…
料理上手だった母の手料理を食べたくなる。
(母は料理教室をやってました)
24才で「駆け落ち」してから…
実家へは、数えるほどしか行っていません。
今でも、夫は私の実家が大嫌い…
でも…
私は、今、幸せだった幼少期が懐かしい…
5才頃の私…横浜のホテルニューグランドで、アイス食べてる所…
天然パーマで丸顔で…「ペコちゃん」って言われてました。
(白黒が古さを感じマス!)
父は…
東大卒で真面目…
非力で、男らしいという感じはなく…
スポーツは全てダメ…
そんな父が嫌いだった。
でも…
今になって思うと…
一般的な男らしさからは、ほど遠いけれど…
ユニークで面白い人だったように思う。
普通の人が普通にできる事が出来ない。
(アスペルガーだったのかもしれない…?)
いつも穏やかで…
専攻は工学だが、語学が堪能で…
独学で、ピアノも弾いた。
(オハコは…バダジェフスカの乙女の祈り!)
母に頭の上がらない父をふがいなく思ってきたけれど…
父の在職する大手企業の、時期社長候補の娘である母…
見合い写真の母はグラマーで美しく…
どう見ても、モテそうもない黒縁メガネのジミな父にしてみれば…
「うほうほ!」もんだったんじゃないのかナ~
な~んの苦労もなく…
ひだまりの中にいるような幼少期だった。
私の心の根っこにいつもある、安定した「幸せ」は…
この「穏やかな幼少期」からの贈り物なのかもしれない…?
不器用で親不孝な娘だったけれど…
父母へ…
「心から、ありがとう!」
同じ「幸せ」を…
私は…
子供達3人へ渡せたよネ…?
裕子