数年前に、自閉症児の親達の間で話題になった映画がある。
「海洋天道」
中国の映画だ。
主人公の名は「大福」
(ダイフクじゃないヨ!ターフーって読むらしい)
21才の彼は自閉症で…
彼の母は、彼の障害を苦に、彼が7才の時に自殺…
一人で頑張ってきた父は、末期癌で余命宣告され、心中をはかるも、失敗…
彼を受け入れてくれる施設探しに奔走…
服の脱ぎ方、卵のゆでかた、バスの乗り方、日常生活の一つ一つを彼に教える。
観終わって…
自閉症児の親としての、素直な感想は…
このお父さん、のんき過ぎるよ!
父子家庭で、誰も頼る人がいないのに、これまで、大福に何も教えてこなかったなんて…
そして…
これは、あくまでも映画…
自閉症児に一つの事を教え込むのは、あんなもんじゃござ~セン!
そして…
「自殺」や「心中」を美化し過ぎ!
誰だって、そう思い詰めるほどつらい時はあるケド…
思うのと、実行してしまうのとでは、罪の大きさが違う。
受け入れてくれる施設がみつかれば…
まるで、荷物を預けるように、大福を委ねてしまうなんて、乱暴!
まるで、自分が死ぬ前に安心したいだけみたい…?
もっと、大福の気持ちを考えてよ!
ケド…
最後…
お父さんが亀のふん装をして、大福と一緒に泳ぎ、
「お父さんは、大福の好きな亀になって、ずっと、一緒にいるから…」
っていうシーンはよかった。
先に逝く親の素直な気持ちだと思う。
姿を変えても、寄り添っていたいんだよネ!
「福祉」「医療」
いろいろな問題点があっても、日本は、恵まれていると、改めて思った。
日本が平和である限り…
私のような「癌患者」も、毎月一定額の負担のみで、最先端の医療を受ける事ができる。
△男のような「障害者」にも、生涯、居場所が用意され、親亡き後も、最低限必要な物に困る事はない。
「差別禁止法」も制定された。
そういった事の遅れている中国にあっても…
天涯孤独となった大福を、周りの人達が、それぞれができる形で支えて行こうとする所に…
「希望」を感じたナ~
裕子